kazeまかせ…

はねうま

笑って砕けろ!

砂のお城

小説/詩

幼き頃


夢中でつくった浜辺の城


誰に、見せるでもなく


ただ、ただ、必死に・・・


雨が降ったり、潮が満ちたり、大波が来たら、


跡形もなく消え去る


でも、そんなことは、考えもしない


濡れた砂を固め


波に気を配りながら、土台をつくる


誰も気にしない、見向きもしない


それでも、かまわない


波にさらわれても、さらわれても、


どんどん陸側に、つくり直す


陽が傾いても、気にしない


明日には、消えているさだめ・・・


それでも、つくり続ける


なにかに、とりつかれたように無心で


砂を手にしていく


靴の中は、砂まみれ・・・


服も、顔にも、砂がついている




完成などしない


わかっているけど、やめられない




生きることと似ているような気がします・・・



砂の感触が、


いつまでも、手に残っている



無心で、夢中で、無意味・・・



まるで、私そのもの





#日記広場:小説/詩

  • rinochi

    rinochi

    2009/01/22 10:08:31

    子供って、無意味そうな事ず~っとするよねー。
    そうやって、いろんなことを感じて学習していくんだろうな。
    大人になって、子供の行動を「よく飽きもせずに・・・」なんて思うけど、
    自分も、そう大して変わらない事をしているんだよね・・・
    無意味な事。
    考えようでは、意味があるからしてしまうのかも。

  • りぐ

    りぐ

    2009/01/20 09:10:50

    今でも創りたい砂の城。
    海に行くと真剣に作るよ。。精神年齢低っ(笑
    室内でできるのあるよね~
    狙ってるんだけどな・・・。
    何回でもやり直しが出来るところがすき。

    人生も一緒かしらん~~(笑)

  • *わこ*

    *わこ*

    2009/01/20 04:31:58

    無意味ではないでしょね・・・砂の感触から得たものはあるはず・・・