無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第1話

自作小説

新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第1話
『月ナシの出会ィ』

とある月ナシの闇の夜のこと、
一匹の六狐が山犬共に追われていた。
ムル「くそ、傷を負っていなければ、山犬なんかにぃ…!」
山犬はワンワンと追ってくる
すると、狼達が現れた
ムル「くっ…狼までもか!」
しかし狼の視線は全くムルを見ていなかった。
そして、旅の狼現る
ヤミシロ「ウァォーーーーーーン!ええい、山犬共、道をあけい、邪魔だ!!」
しかし、山犬はまだムルを追う
ヤマシロ「邪魔だというのが聞こえんのか!」
そういうと、ヤマシロが山犬の一匹に噛み付いて放り投げた。
ムル(かっこええ…)
すると狼の長と思われるゲンロウがこちらへ来た。
ゲンロウ「これはこれは旅のお方、ようこそ我等の山、月見山へ」
ヤミシロ「あぁ…私はいかにも旅の狼だ。しかし、あなた方とは違う狼なのでしょう」
ゲンロウ「まぁそうでしょうな」
そんなやり取りがムルの目の前で行われていた。
ムル「ちょ、ちょっと!わっしを無視するなー」
ヤミシロ「奇妙な狐だ、六本の尾がある。」
ムル「まぁ、わっしは普通の狐じゃないんでね。あ、先ほどはありがとうございやした。」
その後はまぁ自己紹介をお互いしたのは言うまでもない。
ヤミシロ「それで、ゲンロウと言ったな、あなたの娘は一体どこに?」
ゲンロウ「狩りに向かってるでしょう」

そして、所変わって、山の貴重な泉、月落ちの泉。
眸「待て、我等の肉となりにし獣よ」
しかし、待てといわれて待つものはいない、
野兎は逃げ回る。
そして、泉の方へ落ちていく。
眸「あっ…」
そして、それを追うために眸も泉の方へ、
そこにいたのは、
まるで月のような綺麗な髪と瞳と首飾りをした男だった。
しかし、その男は月のように綺麗な服は着ておらず、
黒いコートに黒い帽子、黒い靴と全身黒尽くめ。
その上、むっと強い血の匂いがしていた。
そして男は口を開けた
月「自分で言うのもなんだよね。」
眸「誰に向かっていっているの?」
月「月…かな?あ、いたんだ眸ちゃん」
眸「なぜ私の名を?」
月「そりゃぁ知ってるよ僕は君達を見続けてきたんだから…あ、説明になってないかな?でもまぁ、今はまだダメだよ。知っちゃいけない、僕のことを。」
眸「なぜ?」
月「それは、物語が進まなくなるから…かな?それに、時間切れだから。」
眸「え?」
月「はい、この兔、君の獲物だったんだろ?」
眸「…」
少女はコクリと首を動かす。
月「ちょっとしゃべりすぎた。じゃ、さようなら」
眸「え?…」
すると朝日が昇り、男は光へ消えていった。
眸には分からなかった。
今、何が起きたのかを。
文字だけだと、長く感じるかもしれないが、ほんの一瞬だったからだ。
月(…また、会おう。太陽の少女…。)

第1話
『月ナシの出会ィ』
~完~

次回
第2話
『月落チの再会(であ)ィ』


今日の名言
『闇に目を凝らさねば光は見えない。光に陥れば闇におびえるしかない。』

以上!
P.S.月落ちの泉ってのは、月が泉の中にぽっかりと浮かぶからまるで月が落ちるようだからだそうだ。

以上!!