無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第2話

自作小説

新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第2話
『月落チの再会ィ』

月が満ち、泉にすっぽりとはまる時、奇跡は起きる。
その奇跡の瞬間を見たものは狼または人外のみ。
ゲンロウ「月が…落ちたか…」
眸「月が落ちるの?」
ムル「この先に月落ちの泉があるっしょ?あそこに月がすっぽりはまると、空の月が見えなくなるんで、人間の姿をした人外が月が落ちたって言ったもんで、そういわれてるらしいっすよ、あと、ヤミシロの兄貴はどうやらそこへ向かったようで…」
眸「私も行ってみる!…気になる事があるから」
ゲンロウ「いってらっしゃい…気をつけるんだよ」
一方、ヤミシロはというと…
ヤミシロ「ここが月落ちの泉…むっ!誰かいるのか?!」
すると、そこにはまるで月のような青年が一人、容姿的に言えば、まだ24と言ったころだろうか?
すると男は口を開けた
月「自分で言うのもなんだけどね…」
ヤミシロ「はぁ?何を言っているんだ?」
月「君になんか言っていない、月にさ」
ヤミシロ「お前は…月落ちの妖精なのか?」
月「…それは違う…でも、私は時を待っている。」
ヤミシロ「時を?」
月「…」
コクリとうなずいた。
眸「…ふぅ…やっと…見つけた。」
月「ふふふ…残念ですね、もう時間切れのようです」
眸「また…なの?…」
ヤミシロ(この者がゲンロウの娘か狼ではないというのは本当だったか。)
月「はい、でもまた会えますよ。」
眸「信じて…良いん、だよね?」
月「当たり前です。その理由は…まだ言えませんが。」
眸「…最後に!」
月「はい、何でしょうか?」
眸「私、明後日から学校なんだ!…良かったら、見に来てくれる?」
月「影ながら…でよければ。」
眸「できれば、できればその一度だけでも顔、見せてくれる?」
月「よろしいのでしょうか?」
眸「…是非…」
と小声で言い、コクリとうなずいた
それを聞くと、男は颯爽と光に消えた。
今度は月の光にだ。
しかし、月はまだ落ちていた。
そう、彼女の瞳に、
そして、それを見て狼は一匹闇にほえた。

ゲンロウ「月が昇った事を知らせる遠吠えだ…」

第2話
『月落チの再会ィ』
~完~

次回
第3話
『昼ゲツの守リ』


今日の名言
『歌う事を奪われた歌姫は、戦いの女王と変わり果てた。コレが何を意味するのだろうかわからぬことはなかろう。』

以上!

  • 賢狼マリコシオス

    賢狼マリコシオス

    2010/02/18 22:39:51

    あぁ、出版ねぇ
    考えた事も無いや、特にこういう自作小説に関しては

  • pooh

    pooh

    2010/02/18 22:31:00

    んん・・・いいですね。たまに読ませてもらっています。本にしては?出版。