無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第4話

自作小説

新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第4話
『神々のカタチ』

私は、一度彼女に顔を出しただけで、校内を出てかりくら屋へと向かった。
かりくら屋の中には、からくり人形が沢山おかれていた。
約100体以上、並んでいた。
すると、男が奥から出てきた。
???「いらっしゃい…おやおや、珍しい客だことだ。」
月「どういうことだ?」
???「あんた…神だろ?」
月「一応な…」
そして、からくり人形に目を向けていると、
???「この人形達は式神だよ、人間が造りし神々、先代が造られたらしい。」
すると、からくり人形が一体、外から出てきた。
式神「今、戻りました、ご主人様…」
???「あぁ、ありがとね。」
その式神は、私にものすごく似ていた。
月「あ…」
???「この子達は、神々に似せて造られた。だから、貴方にも似ているのでしょう。」
月「しかし、ココはあまり居づらい…」
???「えぇ、ここには沢山の妖気をはっていますからね。」
月「それにしても、よく集めたものだ…人間からはこう見えていたのか…考え深い。」
???「えぇ、おっともうこんな時間ですよ?」
月「そうだな、それでは帰るとしよう」
???「またのおこしをお待ちしております」
月「えぇ、必ずまた来ますよ、そのときは名前をぜひとも…」
???「もちろんですよ」

飛花里「あの…眸さん」
眸「…え?何?!」
飛花里「泣いているの?」
眸「べ、別に泣いてなんかいないよ本当だよ!」
飛花里「…そう、よかった…ずるい...」
眸「何か言った?」
飛花里「いや、なんでもないよ…ねぇ、眸さんは神を信じる?」
眸「わからない…」
飛花里「そう、私は信じてる。きっと、もう一度照らしてくれる…」
眸「え?」
飛花里「あ、いやなんでもないよ。そうだ、かりくら屋って知ってる?」
眸「ごめん、知らないや」
飛花里「そう、実はねそこにはからくり人形が沢山並べられてるの。見ていると、まるで神に見えてくるのよ。」
眸「そうなんだ…(もし、もし神様がいたら、このもやもやの正体を教えてくれるかもしれない!!)」

場所は変わり月吉町から、神々の世界へ移る。
ここで、彼らは彼女達の会話を聞いていたようだ。
私は聞きたくは無かったが…
そして、我々の会話は聞けなかったようだ。
ほっとした、きっとあの妖気のおかげだろう。
大空の神「月、お前は我々に報告しないといけない事があるのではないか?」
月「わた…いえ、俺はその宵月 眸が太陽の少女ではないかと思っているのですが。」
夜の神「バカか?お前は!あの娘が太陽の少女のはずがねえだろ!大体、太陽の少女なら自分が何なのかわかっているはずだろ!!」
大空の神「まぁ、待て、夜。そうだな、もしかすれば本当にこの娘が太陽の少女かもしれぬ。月よ、お前はその娘の護衛と観察を頼む。」
昼の神「前みたいにまた失敗してもらっては困る。コレを持っていくといい。」
月「承知いたした。それでは引き続き観察を…」
山の神「待たんか、今日は休め。もしくは通常業務に戻れ。」
月「わかりました、通常業務に戻らせていただきます。今日だけ…」
私は確か、彼女の笑顔を見て、太陽を連想させた。
そのせいなのかもしれない。
そして、まだこの時の私にはわかっていなかった。
この勘違いがどれほどの犠牲を生み、そして…
彼女を悲惨な目にあわせることを…
それでも、私は決めたのだ。太陽を取り戻すと…


第4話
『神々のカタチ』
~完~

次回
第5話
『吉影山に月ヲ』


今日の名言
『生きるために学力は必要ない、一方的な教育はいらないのだ。ただ必要なのは思考能力。どうやって知るか、ということだ。それを考える能力が必要なのだ。学歴社会などという馬鹿げた社会に興味など無いね。なんせ私は獣だからね。考える獣。』
                             ―考える獣。より―
                               ↑んなもんあるかー!
以上!