無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第6話

自作小説

新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第6話
『呪イの兆シ…』

呪いという言葉を聞けば、誰もが恐ろしくおぞましいものだと脳裏に焼き付ける。
しかし、呪いには3種類あるということを知っているだろうか?
自分にかける呪い、他人を殺すためにかける呪い、他人を守るための呪い。
ただし、例外というものがある。
“呪外”
その名の通り、呪いの外だ。
でも呪いなのだ。
そう、コレは呪いであって呪いではないのだ。
まだ未完成といったところだ。
そして、コレが完成したらどの種に当たるのか分からない、一種の賭けだ。
そして、私にはそれがかかっている。
神でありながらして、呪いがかけられている。
?「で、どうしたんだい、こんなところに来るなんて、久々じゃないか、珍しいじゃないか、ねぇ。」
月「いやぁ、どうもね…」
?「あの子の事かい」
月「あぁ、俺はあの子の笑顔を見て、太陽の面影を見た、アンタの昔のな」
太陽「昔とは余計じゃないかね?それにしても私の後継者は現れないようだね」
ここで、紹介しておこう、この婆さんは昔、神だった。
その後、私の代わりに神の座を降りてくれたのだ。
今は月吉高校の校長をしていて、名前を蜂窩 蜜葉(ほうか みつば)と改めている。
昔は美人だったのだが、今はこの様だ。
蜜葉「そうだ、私もアンタに話があったんだよ。」
月「なんだ?」
蜜葉「実は、私ちょっとお間ココを離れる事になってね、アンタに臨時で代理をして欲しいんだよね。」
月「なぜ俺が…」
蜜葉「昔のよしみじゃないか、それにあの子の観察も出来るでしょ」
月「わかった…」

飛花里「ちょっと、眸さん月夜様はどこですの?話があるのですけど!」
眸「え、えっと知らないんだよねそれが…今日もいつも通りに呼びに行ったのに…」
飛花里「知らないですって」
眸「と、所で何のようなのあいつに…」
飛花里「実は、吉名の森で月夜様に似たような人物を見たんですの!誰なのか知っているかもしれませんわ」
眸「(雰囲気変わったなぁ…)」
諒子「おーい眸ちゃーんそれに飛花里ちゃーん!何はなしてるのー?」
飛花里「実は、月夜様に似た人物を家の近くで見かけたんですの!」
諒子「へぇ~(それにしても月夜様って、様は無いんじゃ?)あぁ~、飛花里ちゃん、月夜っていうあの変な男のこと好きなんだぁ~」
飛花里「そ、そういうわけではありませんわ(眸さんの前でそんなこと…)」
放送≪ぴーんぽーんぱーんぽーん、皆さんにお話があります。スクリーンのスイッチを押してください。≫
クラス全体「何だろう?」
そこに現れたのは校長先生の秘書だった。名前は秦祁 海晴(はたけ みはる)。
海晴「皆さん、実は校長先生がある事情で、この月吉町を離れます。そのため臨時で代理を務めてもらう方を頼みました。この方です。どうぞ。」
海晴さんは、いつに無く、上がっていた、気がした。
そこに映っていたのは意外な人物だった。
そして、私も驚いてしまった。
月「私が臨時に校長代理を務めます、鉦鏡 月夜です。よろしくお願いします。では。」
飛花里「驚きました…まさか月夜様が、校長代理とは…」
諒子「それにしても凄い笑顔だったね…ちょっと惚れそうになったかも…」
眸「…(なんで?なんでコレほどまでに近づいてくるの?…)」
正直、いやな予感がした。そして、胸騒ぎがひどかった。
諒子「眸ちゃん?」
飛花里「眸さん?」
眸「あ、ごめんなんでもない…ちょっと私用事を思い出したみたい。」
飛花里「そう、ですの…」
なぜか、罪悪感でいっぱいだ。
蜜葉「(なんていうか…どうしてあの時、助けようと思ったのか…わかったような気がするね…とにかくはあの場所に行ってみるしかないね。)」
月「ちょっと…出てくる…」
蜜葉「勝手にしな…」
今会いたくはなかったけど…
眸「あ…」
月「や、やぁ…」
眸「なんで、校長代理なんかに?」
月「…最近、呪いの兆しが見られたから…」
眸「呪い?」
月「(しまった…)呪外…」
眸「父さんが知ってるよ!!」
月「あぁ、それにかかっているんだ…」
眸「月夜は、いつ死んでもおかしくないの…?」
月「あぁ」
眸「そ、そう…なんだ…」
そして、帰ろうとしたときだった。
私は倒れた。
眸「ちょ、ちょっと、どうしたの?」
飛花里「大丈夫ですか?月夜様」
諒子「と、とりあえず、保健室に!」
月「だめだ…生半可な術では…」
諒子「術!?」
月「生半可な術では、悪化するだけだ…こ、校長の元へ俺を」
眸「(俺…?いつも、私って言ってたよね)」
??「俺っちがやってやんよー」
眸「誰?」
飛花里「あ、あなたはあの時の!!」
??「俺っちの名前は月光 影夜(つきひかり かげや)だ。」
蜜葉「それじゃあ術式の準備にかかりな、影夜」
影夜「OK!じゃ、行って見ようか!」
眸「お願い、月夜を助けて!」
海晴「それじゃあ始めましょう。」
まぁ術中は省略しよう。

第6話
『呪イの兆シ…』
~完~

次回
第7話
『秘密の転校生』
以上!