天使の棲む街

くりす

日々の事やら趣味の事、たまに気まぐれに短編詩とか徒然に…。

夢みることり

小説/詩

ちょっと前にブログでも何度か紹介した宮木あやこさんの小説「花宵道中」を
文庫で発見したので読んでみました。
感想は、面白かったです。はい(ちょ

現在女性セ○ンにて連載している漫画版はまだ2章目の
「青花牡丹」の途中なので全部は比較できませんが、
個人的には「花宵道中」は漫画版の方が好きでした。
大体原作通りだったのですが、余韻というか間というか溜めというかが
漫画の方がよりよく表現されていたかなぁ…と。
多分この辺は好みの問題ですが、漫画特有の空間を上手く使った感じがあります。
朝霧姐さんの独白が胸を打つ表題にもなっている章です。
方々での朝霧姐さんの愛されキャラっぷりに嫉妬(/ω\)

「薄羽蜉蝣」はほぼ原作通り。
ただ漫画では微妙に茜ちゃんと緑ちゃんの交流が追加されてますね。

「青花牡丹」はまだ漫画の連載途中ですが、ちょっとオリジナルストーリー入ってますね。
このまま原作と違う展開になるのかしら…?
原作では時代と主人公の姉弟の視点が結構行き来するのでちょっと分かりづらいです。
でも霧里姐さんのあの肝の据わった腹黒っぷりは好きですw

漫画ではどこまで連載するのかまだ分かりませんが、「十六夜時雨」が面白かったです。
霧里姐さんの筋から連なる女郎達の総まとめ的意味もある重要な章だと思います。
髪結いに惚れて髪の乱れで客との情事を悟られてしまうのを気にする
八津姐さんがカワユスです(`・ω・´)
それなのにツンデレな八津姐さん!!ツンデレ好きには是非!!
あと、健在だった頃の朝霧姐さんのカッコよさに惚れました(*´д`)
愛され系癒しキャラだと思っていたのに、さすが吉原の女!!
決める時は決めてくれます(/ω\)

「雪紐観音」と「大門切手」の感想については「十六夜時雨」までの
脇キャラだった人達をピックアップしたものという位置づけなのでとりあえず割愛。
でもあの人やあの人があの時どう思っていたかというのが分かって楽しめました。
あと「十六夜時雨」であんな事になってしまったあの人の一面が垣間見れたり(´;ω;`)
女郎達、それぞれにそれぞれの想いを抱えて生きてるんですよね。

何はともあれ面白かったので個人的にはオススメです。
ニコ動の「夢みることり」をBGMにまた読み直してみようと思います。
あ、一応R-18な位置づけのはずなのでお子様は読んじゃ駄目ですよ?(/ω\)