萩尾望都が大牟田の出身であることはあまり有名ではない。ただ初期の重要作である「かたっぽの古靴」で取り上げられたテーマ、”公害”は、かの地でも問題になっていたようだ。

　彼女が少女時代を過ごした大牟田は土壌汚染や大気の汚れが叫ばれていたそうだが、それは急成長を始めた日本全体の各地でもみられた。

　それでは大牟田からほど近い久留米ではどんな状況だったかというと、当地では食品関係の新しい動きがあったという。

　日本経済の成長発展に伴って、従来の味覚欲求を超えた新しい概念の料理や加工食品群が開発されていった。

　また積極的に国外の貴重な”珍味”も取り入れ、それらの総合的な試みはやがて新たな食生活のカテゴリーを作るに至った。

　２１世紀近くになってその範疇に入る食品群を、発祥の地の名をとって「クルメ」と呼ぶようになった次第である。




　



　え？

　「クルメ」？


　「グルメ」じゃない。

　「グルメ」じゃない。

　「グルメ」じゃないね？










    ---  深呼吸 -----












こりゃまった失礼しました～～



　　　　～～アワアワアワアワアワ～～







　　　　　　　　植木等か？

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