天使の棲む街

くりす

日々の事やら趣味の事、たまに気まぐれに短編詩とか徒然に…。

それは例えば音箱に隠した雪の欠片

小説/詩

この魔法はいつか解けてしまう予感はあったんだ

雪はいつかは溶けてしまうように

手に触れたら消えてなくなってしまう

そんな儚く脆い君との関係を

誰にも邪魔されないように

見つけられて壊されないように

ずっとずっと大切に小さなオルゴールの宝石箱の中へ仕舞いこんでいたのに…


いくつもの泣き明かした夜を共にしただろう?

一緒にはなれないと、お互いの運命を嘆いた事もあったね



それでも手を触れなければ溶けない君との距離

ずっと、ずっと大切にしてきたんだ、あの日までは…


ほんの少し目を離した隙に奪われたオルゴールの中の宝物

君に掛かっていた魔法は解けてしまったのに

アイツの手の中で君は溶けてしまうことはなく…


ねえ、君は幸せじゃなかったの?

本当は触れられると溶けてしまう僕の事は嫌いだったのかい?

オルゴールに閉じ込めていた僕を恨んでいるのかい?

あの時オルゴールにかくまってくれと言ったのは君の方だったはずなのに…


今はもう、無慈悲なまでに僕を映さないその瞳

僕との想い出を語る事もないその唇

アイツの声しか届かないその耳からは

僕の問いの答えを聞き出す術は一つもない


空になったオルゴールからは

今でも君の歌ってくれたメロディが流れているけれど…

  • くりす

    くりす

    2010/03/09 05:10:45

    >リジー様

    女は割り切りは早いけど、最近は逆パターンもあったりなかったり!?
    より好きになった方が負けなのでしょうか?

    >東風様

    こ、怖いですか!?(/ω\)
    でも、こういうのを書く時はできるだけイメージに近いコーデをさせているので
    そうおっしゃって頂けると光栄ですヽ(´-`)ノ

  • 東風

    東風

    2010/03/08 20:26:14

    文章とアバターがマッチしていて、ちょっと怖いかも( ´艸`)ウフフ

  • リジー

    リジー

    2010/03/08 14:47:22

    「無慈悲なまでに僕を映さないその瞳」

    女は割り切りが早いんですよねー・・・(-_-)ウンウン