天使の棲む街

くりす

日々の事やら趣味の事、たまに気まぐれに短編詩とか徒然に…。

オススメしたいマンガ2

マンガ

入り日さす 峰にたなびく うす雲は

もの思ふ袖に 色やまがへる






そんなわけでオススメ漫画第二弾です。今回は一応少女漫画編!?

○「あさきゆめみし」大和和紀

言わずと知れた、「源氏物語」漫画の決定版。
単なる「源氏物語」を漫画にしたと思うなかれ、
大和訳源氏とも言われるその緻密さ、内容の正確さは伊達じゃありません。
「源氏物語」を漫画にした漫画家は数あれど、「桐壺」~「夢浮橋」までの全54帖を
ほぼ全域をカバーしている漫画を他に知りません。
私はこの漫画で「源氏物語」の内容を知り、原文&訳文にまで手を出したくらいです。
しかし単なる原作をなぞっているだけかと問われれば、否。
漫画である事を最大限に活用しつつ、作者の感性も盛り込んで見事に昇華させており
ここがまたこの作品を読む楽しみの一つでもあります。
特にそれが感じられるのが、「薄雲」の巻にて源氏の初恋の女藤壺が崩御する場面。
原作では↑上記の和歌を源氏がひっそりと詠んで終わりのところですが
「あさきゆめみし」では彼女の死を悼むのに数ページかけております。

よ わたしの心がわかるならば 今は喪に咲け」

そう願いながら桜の木に縋りつく源氏の君。
そして源氏の願いを聞き届けたかのように
おびただしく散り藤壺の宮に散華として降り注ぐ桜の花びらたち…。
この場面の悲しくも美しい情景はまさに作者の感性と手腕が
キラリと光る名シーンだと思いますですはい。

他にも語りつくせないくらい素晴らしい出来なのですが、
これはまだ読んだ事ない方には是非一度実際に読んでいただきたいです。
慣れないウチは誰が誰だか分かりづらいという難点がありますが^^;

他にも何作か紹介しようと思ったのですが長くなりそうなので一旦切ります^^;

  • くりす

    くりす

    2010/03/16 23:09:23

    >ぴーまま様

    「あさきゆめみし」何だかんだでかなり以前の作品になっちゃいましたね^^;
    私は高校の頃に学校の図書館でチラッと読んで自分で集めました♪

    >最近くりすさんの好みがだいたいわかってきて

    こ、好みがバレチャッター!!(/ω\)
    確かにくりすの好みは分かりやすいかも知れませんw
    でもその割には好みが多方面だったりして意味不明だったりします^^;

  • ぴーまま

    ぴーまま

    2010/03/15 08:11:50

    あさきゆめみしは、かなり昔からありますよね^^
    私中学くらいでよんでいたような思い出がある^^;
    最近くりすさんの好みがだいたいわかってきて
    アニメやマンガを見て、
    おっ!これくりすさん好みだぞ!と
    日常生活の中で考えてしまうことがたたありますよ^^;