爪よ さらば
4,5日前、右足の靴下の内部に異物を感じた。なにかの拍子で靴下の中に硬くて小さいものが入ることは(たとえば朝履く時なんか)いつもある事ではないが、めったに無いことでもない。履いて歩きだしたときに感じなくても、時の経過でズレてくることもある。
靴下の先をモニャモニャっと上下左右に動かすと異物感は消えた。それで済んだ。
その翌日、右足の小指の爪が消失している事に気付いた。痛みが全くないのでそちらの方が驚きだった。異物感の正体だった爪はすでに失せている。
今現在、数日経っているけれども支障は生じていない。もともとギリギリくっついていたらしく、取れた箇所はきれいに乾燥していて傷跡のようなものは無く、清潔ささえ保っていれば問題はないと思われる。
以前からソリ爪気味だったのだけど、男の足の小指なんてぞんざいに扱われる代表格なのかもしれない。ぶつかるわ、擦れるわ、当たるわ、踏まれるわ(最後のは最近覚えがないが)、酷使されまくる。
話は少し変わる。小さいときから男のガニ又歩きが嫌いだった。醜悪だと思っていた。分かりやすい(か?)例を挙げれば、その芸は大好きな横山やすし師匠だ。ポケットに両手を突っ込み、必要以上に両膝の間隔を開いて首を無意味に左右に振って歩く。要するに○○さんの歩き方だ。
中学生になる前後あたりで、私は努めて着地するときの足を真正面に向けるように歩いた。やりすぎて内またになると、それはそれで気色が悪くなる。自意識過剰が許される年代とはいえ、妙な苦労をしたなあと今では思う。
そのせい(おかげ?)で、今でも歩くときはどちらかというと両足の内側に自然に力が入っていて、外側はフリーだ。したがって着地の際の足の小指にはほとんど負担がかかってないのだ。
爪がなくなっても平気なのはこういうわけだろう。
若い頃よりは遅いけど、また生えてくるだろう爪。そのときはまたよろしく。それにしても爪1枚でこんなに書くとは思わなかった。
我楽多煎兵衛
2010/03/15 16:09:21
こきりこさん、コメントありがとうございます。
あせって調べてみました。
根が残っていれば生えるし、
残っていなければ生えてこないようです。
鎌倉の大銀杏の気持ちがわかります。
こきりこ
2010/03/15 11:21:59
がに股のこきりこです。まあ、「きおつけ」で立った時に膝が
くっつかないので、O脚ってだけかもしれませんが、我楽多煎兵衛
さんの近くと嫌われます…。
あのー、小指の爪、もう生えてこないんじゃないかと思います。