無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第9話前編

自作小説

新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第9話
『生ト死ノ間ニアル掟』
前編

どんな業界でも世界でも掟はある。
コレは破ってはいけない。
吉田「校長代理!聞いてるんですか?」
彼は吉田教頭、本名吉田 栗男(よしだ くりお)。
月「モチロンだとも吉田君、君の話は実に興味深いからね」
吉田「興味の話などしてません!昨日、どこにいたか聞いてるんです!」
瑠璃子「話せない何かあるんですね?」
彼女は山田 瑠璃子(やまだ るりこ)、眸達のクラスの担任だ。
知史「私達は、生徒の事を思い、聞いているんです!」
吉田「生徒達のところに行ってたんじゃないですか?」
月「なぜそう思う?」
知史「良いんですか?知ってるんですよ、一人の生徒に入れ込んでいることを」
彼は吉原 知史(よしはら さとし)、等々力のクラスの担任で陸上部の顧問だ。
月「私はそんな事はしない。使命には忠実だ。」
瑠璃子「ならなぜ、生徒がさらわれたというのに代理もその秘書も一緒にいないんですか!?」
黒羽「代理は生徒達を助けようとしただけです。」
知史「その中に、貴方が入れ込んでいるという生徒もいたんですよ。」
月「ならば聞こう、君たちに誘拐犯を倒せたかい?」
吉田「倒すですと?なりません!我々は教師、そのような暴力行為は!」
黒羽「相手が人であればダメでしたでしょうが。」
月「黒羽君!」
瑠璃子「今なんとおっしゃいましたか?人ではない?ならば貴方方は神を相手に戦っていたと?」
月「神がそのような愚かな事はしない。」
そんな時、一人、この部屋に入ってきた。
月灯「ちょっと、何をしているんですか?」
吉田「き、君、何勝手に…」
月「月灯!なぜ来た…!」
月灯「なぜって決まってるじゃない、通告よ」
影夜「ならばしかたあるまいな、ココは俺っちが説明するよ。教師の皆さん。」
吉田「代理、どこに行かれるんですか?」
月「神聞会…か」
月灯「戻ってこれないかもね…」
すると、黒羽君のポケットから音がした。プルルルルと
黒羽「私も失礼します…」
知史「逃げるんですか?」
影夜「彼が、そしてその秘書が逃げるはずありませんよ。彼らはこれから問われるのです。あなた達のような甘ったるいものではなく。拷問も受けるでしょうね。」
瑠璃子「なぜ?」
影夜「彼らは当初の目的を果たさずに、さらには掟を破ったのですから。」
吉田「答えにはなっていませんぞ」
影夜「要するに自分の本来の仕事ほったらかして人間を守ろうとしたんだよ。それほどの覚悟があって今ココにいるんだよ。」
きっと影夜はちゃんと説明してくれただろう。
だが、驚いた、彼女が…生きていたなんて…
黒羽「はい…はい…申し訳ございません…必ず、必ずや宵月 眸の命を狩ります。」
月「やはり君は…死神だったのだね…それも、人を狩るのは初めてと見た。」
黒羽「やはり見抜かれていましたか…その通りです、私は死神、今回宵月 眸さんを狩ることが私の使命です。」
月「まぁいいさ、私の使命には関係のない命だ。」
黒羽「そうは思えませんけどね…」

大空の神「そうだな、大地の意見を取り入れるとすれば、月夜は死罪に値する」
夜の神「ちょ、ちょっとまて、何も殺す事は無いだろ…」
すると、私はやってきた。
月「申し訳ございません、遅れました。」
大地の神「別にかまわん、人間界で名残惜しく思い少し遅れたのだろ」
月「そのような事はありません、モチロン死罪などになるつもりもありません。正直、俺がなぜこのようなことになるのかわかりません。」
大気の神「しらばっくれるな!!」
影の神「残念だが、君があの姿を人間に見られたことは知っているんだ。」
月「確かにそうかもしれませんが、俺は何も間違っておりません、なぜなら太陽の少女を見つけられる可能性がある少女を2人ほど確保しましたので。プラスマイナスゼロかと」
大空の神「うむ、ならば、君がやるべきことを続行したまえ」
月「ありがとうございます」
大地の神「なぜだ!」
大空の神「我々のシナリオには無かったが、月夜の行動は人と共存するために行った事と見たまでだ。異論はあるか?」
夜の神「ふん、かまわん。」
山の神「良い事だと、わしは思うぞ」
大地の神「くぅ…」
月「それでは俺はこれで…」
???「ま、待つです!!」
神には似つかわしくない幼い女の子の声が神聞会に響いた。

続く

今日の名言
『永遠よりもこの一瞬がすばらしい。』

以上!