無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第10話前編

自作小説

新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第10話
『沈ンダ思ィ出』
前編

思い出には思い出したくない思い出とそうじゃない思い出とある。
そして、今から話す思い出は前者の方だ。
そう説明してから話に移った。
月華「瑠奈!今日こそ決着を付けようじゃないか!」
瑠奈「望むところよ!月華!!」
月夜「2人ともぉ頑張ってねぇー」
月華「全く、可愛い弟だ。」
おっと、ココからだとまだ良く分からないよな、訂正しよう
俺は鉦鏡家分家に生まれた。
月華は、本家に生まれた。
それだけの違いだ。
そして、俺には兄弟がいなかった。
瑠奈は透粋家と呼ばれる腕のある術者の一族に生まれた。
そして、2人と出会ったのは俺がものすごく小さなころ。
俺が小さなころに人間界にやってきた時だ、透粋家の庭で俺は迷子になっていた。
そこに瑠奈が現れた。
その時の姿は人ではなかったのに、瑠奈は優しく接してくれた。
瑠奈「君は化け物なんかじゃない!私が保証する。」
その言葉がかなり印象に残っている。
聞いたときはとても嬉しかった。
そして、
俺が人の姿になれるようになった時のこと、
俺と瑠奈が2人散歩していたところに月華が現れた。
月華「お前が月夜だな、探したぞ、迎えに来た。帰ろう。」
瑠奈「誰なのあなた」
月華「貴様こそ何者だ!まさか、月夜を誑かそうとする悪党だな!」
瑠奈「なっ!?わ、私がなんで月ちゃんを誑かさなきゃいけないのよ!!」
月華「月ちゃんだと?!ま、まさかつ、使い魔などになってしまったのか?」
月夜「い、いえ…」
月華「だがしかし、1週間も帰ってこなければ、誰だって…と、とにかく!今日は一度帰ってきなさい!」
瑠奈「そ、そうだね、月ちゃんのお父さんやお母さんもきっと心配してるよ。」
月夜「わ、わかりました。では僕、一回帰りますね。じゃあね、瑠奈お姉ちゃん」
全くだ、コレは完全に黒歴史だ。
とにかく、神界と人間界を行ったり来たりしていた時期があった。
そして、影夜と出会ったのもこのころだった。
ある朝、俺が瑠奈と一緒にふもとに来た。
村人A「あの子確か透粋家の娘さんじゃないかい?」
村人B「そうだよ、あぁ、またあの化け物をつれてるよ」
瑠奈「気にする事は無いからね、月ちゃん」
村人C「瑠奈ちゃん、そんな化け物に近寄っちゃダメだよ」
瑠奈「月ちゃんは化け物なんかじゃないよ!!」
しかし、俺はその場から逃げ出してしまった。
瑠奈「あ、月ちゃん!月ちゃーん!!」
それを見ていた月華は怒りに身を震わせた
月華「人間共めがぁ!!」
村人D「な、なんだお前は!!」
月華「ゆ、許さん絶対に許さんぞ!人間共めがぁ!!!」
瑠奈「ダメだよ!」
月華「し、しかし!」
瑠奈「今一番悔しがってるのは月ちゃんだよ?でも、月ちゃんは何も言わなかったし何もしなかったんだよ?自分の中に押さえ込んでるんだよ?それなのにその努力を水の泡にしちゃうの?」
月華「う…うぅ…」
瑠奈「離して下さい」
村人C「ご、ごめんね」
瑠奈「皆さんにお伝えします。彼は化け物ではありません。」
村人B「そ、そんなの保証がないじゃないか、信じられないね」
瑠奈「私が保証します!!」
場面は変わって俺は森の奥でまた迷っていた。
月夜「ここどこ?」
影夜「やぁ、君どうしたんだい?おやおや君、俺っちと似たような匂いがする。」
月夜「似たような…匂い?」
影夜「似たような境遇にあるってことさ」
月夜「君も分家に生まれたの?」
影夜「いや、違うけどさ。弟なのさ神のね」
月夜「辛くはないの?」
影夜「確かに、人間達に化け物呼ばわりされるのは辛いね。でも、信じてくれている人を裏切る事は出来ないだろ?」
月夜「瑠奈お姉ちゃん…を裏切ることになっちゃうの…?」
全く、このころは本当に思い出したくないものだ。
黒歴史の連続だしな。
さてさて思い出話は続く。
瑠奈「月華は月ちゃんのことどう思ってるの?」
月華「それはモチロン、我が愛しの弟だ!!」
瑠奈「へぇ~、私は…それ以上かな。」
この話は後から聞いた話だが…
そして、そこへ影夜と2人で帰ってきた。
瑠奈「あら、月ちゃんお帰り。」
月華「おや、影夜じゃないかぁ…どうしたんだい?」
瑠奈「知り合い?」
影夜「初めまして、月光 影夜です。」
さらに時は進み、なぜか2人の仲は悪くなる。
そして、はじめの場面に戻る
月華「瑠奈!今日こそ決着を付けようじゃないか!」
瑠奈「望むところよ!月華!!」
月夜「2人ともぉ頑張ってねぇー」
月華「全く、可愛い弟だ。」
そして、月華は真の姿になり、
瑠奈はものすごい気迫と目つきで、手をある形にした。
一目見てわかった、脅しだ…と。
そう、呪いを行う手の形だった。
そして、不運な事故が起きた…

続く

今日の名言
『常識という重たい甲冑を脱ぎ捨てよ。非常識から生まれる現実もあるのだから。』

以上!