無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

小説第9話

自作小説

小説復帰記念小説『黒髪の少年エルフと老犬』
第9話『勇者と魔王』

魔王「買い物、買い物楽しいなぁ~」
勇者「ったくなんで俺が買い物なんか…」
魔王「あ、アレは勇者さんだ!お~い勇者さ~ん」
勇者「なんだ、魔王じゃないか。っておい!てめぇココで何してやがら!!まさか町を崩壊させるつもりか!!」
魔王「私がそんなことするように見えますか?」
勇者「見えないな…ってかお前が魔王だという事に関しても疑問がある。」
魔王「うぅ、ひどいです…」
勇者(全く、可愛いやつだ…って俺は何を考えてるんだよっ!)

そこでエルフ一行が歩いていた。
勇者「あれは…エルフじゃないか?」
魔王「エルフってあの有名なエルフ・エント・ザウドさんですか?どこどこ?」
勇者「ちげーよ、俺の昔の友人だ。」
魔王「勇者さんのお友達でしたかぁ」
勇者「お前な、俺のことはアルハルドとよべっつったろ」
魔王「えぇ、じゃあ私のことも魔王じゃなくフロウトと呼んで下さいよぉ~あっちゃん付けで」
アル「バカかお前は!俺がお前をちゃん付けしたとき気持ち悪いとは思わんのか?!」
フロ「思いません、それにアルハルドさんに呼ばれたらむしろ嬉しいですから。」
アル「お、俺がいやなんだよ!」
フロ「そうですかぁなら仕方ないですねぇ」
エルフ「お、何してるんだ?アルハルドー」
エミリー「あらぁアンタにも彼女いたんだぁ」
アル「か、彼女ではない!こいつはこの町の魔王だ!」
アルバ「なぜ勇者と魔王が一緒にいるんだよ。そうか、仲間にしたんだな、なかなかやるな。」
アル「だから違うって…」
フロ「仲間にしてくれてたんですか!?嬉しいですねぇ、あそうだ申し遅れました魔王のフロウトです。」
アル「だから…はぁもうそれでいいよ。あ、ところでお前ら何やってるんだ?」
イオル「私の記憶、伝説を追っている。」
アル「う、うわぁ!かわい…ってなんで犬がしゃべってんだよ!」
フロ「今可愛いって言いかけませんでしたか?それにしても不思議な子犬さんですねぇ」
イオル「私をなめると痛い目にあうぞ!」
アル「犬っこ、お前もな。こいつは見かけによらず結構強いからな、俺が知ってる。」
フロ「アルさんにそう言って貰えるとは感謝感激です」
イオル「アルさん…?」
エルフ「アルハルドだと長いもんなぁ」
アル「少しは魔王らしくなってくれ…」
フロ「それって私に一人前になって欲しいってことですか?」
アル「そうだ…そうだ!」
エミリー「大きな声出してどうしたの?」
アル「フロウト、お前エルフと一緒に旅をしろ、そうしたらさっさと一人前になれるぞ。」
エルフ「お、おいおい」
アルバ「ユニーク(な発想)だな」
フロ「だったら、アルさんも一緒に来てくださいよ」
アル「な、なんで俺もなんだよだりぃことは嫌いなんだぞ!」
フロ「だ、だってアルさんのこと好きなんですもん。」
とキラキラした目で見つめながら言ってくる。
アル「わ、わかった、わかったからそんな目で見るな!」
エルフ「なんだかんだで好きなんだなアルハルドもフロウトさんのことを」
アル「ち、違うわ!!」
フロ「わ、私のこと嫌いなんですか?」
アル「き、嫌いというわけではないが…」
フロ「アルさん!!」
そして、抱きついた。
アル「お、おい…ったく仕方ないやつだ」
アルバ「本当にこいつら勇者と魔王なのか…?」


第9話
~完~


今日の名言
『人間という生き物は他人の事を信じることができる唯一の生き物と言っても良い。』

以上!