新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第11話
『自ラヘノ問ィ』
後編

月｢黒羽君!｣
黒羽｢は、はい!｣
月｢私は本当の事を言った、さぁ今度は君の番だ｣
黒羽｢べ、別に隠し事なんて!｣
月｢ヘルって言ってたっけ?あのお姫さんから聞いたんだよ｣
黒羽｢ヘル姫が!?…じゃあ黙ってるわけにも行きませんね｣
嫌な予感がした、ものすごく…

影夜につれられて、ある場所へ来た。
飛花里｢かりくら屋…?｣
眸｢駄菓子屋…｣
影夜｢夜蛇ちゃーんつれてきたよ｣
眸｢夜蛇?｣
夜蛇頭｢いらっしゃい、眸さん、飛花里さん｣
飛花里｢どうして私達の名前を?｣
夜蛇頭｢貴方方も私の名前を知っているはずですが｣
影夜｢あぁ、この人は式野　夜蛇頭、式神使いでかりくら屋の店主だ｣
眸｢式野　夜蛇頭って月夜が言ってた…｣
夜蛇頭｢私を知っているのは月夜さん以外になりましたね。｣
飛花里｢月夜様がしらないですって?｣
嫌な予感がした…
夜蛇頭｢私はあの後ここへ来ました、そしてある予言を聞きました。｣
影夜｢どんな予言だ｣
夜蛇頭｢太陽の少女が見つかり、宣言を行った瞬間全面戦争が開始し、世界は崩壊するということだった。｣
眸｢その予言を告げた人の名前は?｣
夜蛇頭｢東城　満(とうじょう　みつる)という男じゃった｣
飛花里｢つまりその者は未来が見えたと…｣
夜蛇頭｢そうでしょうな｣
ものすごく胸騒ぎがするけど、信じ続けるしかなかった。というよりも信じ続けなければいけないといわれたのだ。

黒羽｢実は…ある人の告げた一言がありまして｣
月｢どんな一言だ?｣
黒羽｢このままでは世界は崩壊する。そして、世界の崩壊を止めるにはまず鉦鏡　月夜の観察をしなければいけないといわれた｣
月｢なぜだ?｣
黒羽｢わかりません、しかし信じざるを得なかったのです｣
月｢じゃあそれを告げた人間の名は?｣
黒羽｢東城　零(とうじょう　れい)という女性です｣
月｢東城…?あの東城家の?｣
黒羽｢知っているんですか?｣
月｢しかし、零という女は知らんな｣
黒羽｢結婚したのでは?｣
月｢可能性はある、太陽に聞いてみるか｣
黒羽｢それが良いでしょう｣
誰なんだ…零という女は…

第11話
『自ラヘノ問ィ』
～完～

次回
第12話
『東ニ沈ム城』

以上!

今日の名言
『人は生まれたときから地獄行きの片道切符を持っている。しかしだからと言って地獄に行くわけじゃない。』

以上!!