（数字は概数です）

　昨日の道新に興味深い記事があった。

　昨年、札幌市が受理した寄付金の総額が６億円に及び、前年より１億円多かったそうである。景気の悪い北海道にあって、札幌市は回復基調なのか？　というわけではなかった。

　たったお一人が４億５千万円ポンと出したそうだ。

　

　もちろん紙面に名前は載っていない。ひょっとしたら載せていないだけじゃなかろうかと、「札幌　寄付金　４億５千万円」で検索してみる。案外そっちで分かるかもしれない。

　ひょうたんから駒。出てきたのはこんな記事。
【札幌市の実業家◎○△□さん（７６）が「若い人の奨学金に」と４億８千万円を同市に寄付】。日付は２００８年５月。

　あらら。

　じゃあこういうこと？　
　２００８年度　◎○△□さん４億８千万円　寄付　全体５億円
　２００９年度　？？？？さん４億５千万円　寄付　全体６億円

　なんかすごい。ほんとに一部の人の善意によって毎年寄付金の大部分が賄われているようだ。



　話は大幅にグレードが下がる。

　中学生のとき、学校のクラスの班別に”ベルマーク”を競っていたときがある。班ごとに、各自家庭から持ち寄ってきたベルマークの合計点数を、教室の後ろの壁に表を貼りだして競うのだ。
　実は我が家には長年集めてきたベルマークがあり、結構なポイント数だったはずだ。それを私はある月にいっぺんに提出した。６月だったろうか、そのときの我々の班はダントツの１位だった。
　けれど月日が経っていくと次第に差が詰まっていき、学年末には埋没してしまった。

　ここまで書いてきて、寄付金とベルマークがどう関連するのか分からなくなってきた。各自それなりに解釈していただきたい。

　けれども順位が段々下がっていったときに感じた気持ちはお伝えできる。いっぺんに提出して１位になったときは嬉しかったけど、次第に下がっていくのはなんとも悲しかったのだ。
　ベルマークでこれである。
　大金をポンと出した人に較べて小さい事この上ない。


　大きい人になりたい。