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みしのたくかにと 5

小説/詩

「だいじょうぶ。わたしにいい考えがあります」と、ふとっちょおばさんがいいました。

そして、おばさんは、おいしそうなかぼちゃを三つとり、お城へでかけました。

王子さまは、ボタンのついたきゅうくつそうな服装で、顔は白く、目はなにもかもいやになった……とでもいっているようでした。

王子さまの前に通されたは、おばさんは、
すぐになにがまちがっているかわかりました。
王子さまのそばにより、王子さまの耳になにかささやくと、王子さまはにっこりわらってうなずきました。

それから、おばさんは、ゆっくりと、かぼちゃをとりだして、
「これが、いなれしもかおがさあでございます」と、もったいぶって言いました。
「それから、これが、いなれしもかかいすでございます」
「これが、みしのたくかにとでございます」

「いなれしもかおがさあ、いなれしもかかいす、みしのたくかにと」
王子さまはとてもうれしそうにいいました。

するとおばさんがいいました。
「これからさっそくこれをおりょうりしてさしあげたいと思いますが、それについて、かならずまもっていただかなければならないきまりがございます」

すると、ふとっちょおばさんは、奇妙なきまりを口にするのでした……。


         このお話は、松岡享子作『みしのたくかにと』の内容を引用・要約しています

つづき みしのたくかにと 6 最終回
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