無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

小説第14話後編

自作小説

小説復帰記念小説『黒髪の少年エルフと老犬』
第14話『町の力自慢』
後編

エルフ「お、おい俺が…」
アルバ「リリィ殿、本気で参ろう」
リリィ「えぇ、モチロンです、アルバさん」
町長「それではぁ、はじめぇ!」
その合図と共に二人が息のぴったりな戦いを見せていた。
イオル「息がぴったりだ…まるで踊ってるみたいだな」
アル「…そうか?」
フロ「ロマンがありませんね、アルさんは」
アル「うるせぇ!」
エミリー「でも、なんでだろう?さっきの構え、同じだった。アルバ独特の構えなのに」
イオル「同じ構えで戦うのが主義なんじゃないのか?」
サンデス「…」
カンナ「どうしたんですか?サンデスおじさん」
そして、エルフの顔は半分驚いたような、半分納得したような顔をしていた。
エルフ「なぁ、賭けでもしないか?俺の予想は、引き分けだ」
イオル「なんだ、その自信は」
エルフ「種明かしは後さ」
2人の戦いは徐々に激しさを無くしていく、2人にはスタミナが無いのだ。
エルフ「やっぱりか…」
エルフは、何かを思い出すかのように2人を見つめていた。
長期戦になるかと思ったとたん、2人同時にギブした。
アルバ「やはり、歳には勝てん」
リリィ「やっぱり強いなぁ、さすがです。私疲れちゃって…」
その瞬間にエルフが場内に飛び入る。
イオル「おい!何をしている」
エルフ「見りゃ分かるだろ、勝負は引き分け、終了したのですよ。」
そういうと、エルフは2人を担いだ。
エミリー「エルフ、なんか変わってない?」
アル「そうか?まぁ強くなったしいいじゃねえか?」
フロ「やっぱり、イオルさんとの旅が原因で…」
イオル「それはない!」
エルフ「イオル、俺達の泊まる宿はどこだ?」
イオル「えーっと確か…」
町長「エルフ…イオル…はっ!もしかして!伝説を追っていらっしゃるエルフ様御一行でございますか!?」
エルフ「いかにも…その通りだ」
町長「そうですか、わたくし、町長のマゼランでございます。こう見えても結構強いんですよぉ。ところでなんですが、そちらのお嬢さんは、エミリーさんでいらっしゃいますか?」
エミリー「そうだけど、どうして私の名前を?」
マゼラン「実はお父様から色々と聞いておりまして。」
エルフ「それよりも2人を寝かせられないか?2人ともぐったりしてる。」
おかしい、こいつ、こんなに頼れる奴だったか?ドランバの遺跡での時もこんな感じだった。それに、どこかイアルの面影があった。
そう、彼女の…こいつの母親の面影が…

ヴォル「全くだ…気づかないなんて…」
オリゴ「仕方ありやせんですぜ、鈍いんですよ、人間も獣も。」
ヴォル「勇者は人間じゃないみたいな言い方だな」
オリゴ「知らない方がいいことだってありやすよ」

第14話
~完~

今日の戯言
『命を懸けて原稿を守ってみせる!』

以上!
ベベ「そんなにその原稿大事なの?」
明日葉「うん…」
ベベ「何が書いてあるの?」
明日葉「そ、それはいえません!」
続く
以上!!