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小説/詩

『紫陽花』


懐かしい声が
雨音と共に聴こえてくる
ラジオのボリュウム全開にして
深夜の静寂を破る

偶然のような自然な出逢いに
また君を想い出し
思い出に浸る

引き込まれる自分の気持ちと
さよならが言えず

離れたことすら忘れて
心の中で雨と涙で溢れてる

出会いがあるから
別れもある
忘れられない思い出に
怖がっていても明日は来のに

いつまでも続く雨音のように
あなたの幻が見えた

さよならが言えずに