ただの、ブログですよ

蝶と水面(みなも)

小説/詩

蝶が水辺に飛んでくる
ひらひらり ひらひらり

水面はキラキラ
ゆらゆら揺れて
その姿を美しく映し出す

蝶はひらひら
美しい姿をもっと見ようと
ひらりひらりと水面に近付く

もっと近く
もう少し近くで

そうしているうちに
ふと触れたくなったりして


でもね 蝶々さん
あなたは知っているのかしら

水面に近付き
それに触れた瞬間
水中に引き込まれてしまうということを

-----------------------------------------

キラキラする水面に誘われ
美しい姿を見る

輝く幻影に近付き
ひらひらと

それに触れようと
すうっと降りていく

刹那
液体に触れる感触

顔を濡らし
身体を濡らし
もがけば羽にまで水は触れ

背中に覆い被さるそれは
重しとなり水中へと誘う

沈んでいく蝶
もがく力もなく
ただ水底をじっと見つめる

後に残るは
輝く水面
それに漂う蝶の名残のみ

  •  風

     風

    2009/02/08 20:34:48

    そうですね。
    人間の収集癖には困ったものです。

    綺麗だからと集めて
    数が少なくて珍しいと言って集める
    まったく人間というやつは・・・
    なんて言う私も人間でした。

    因みに蝶も蛾も苦手ですー

  • アニセ

    アニセ

    2009/02/08 16:44:56

    表面張力には捕まるわ
    他の虫や鳥には食われるわと
    蝶の生活もなかなか大変。

    それでも生態系の範疇なら
    まだましなのかもしれないけど。

    鑑賞目的で人間なんぞに採集されまくって
    絶滅しちゃった種もいたりするのが
    なんともやりきれない感じがする。

    基本的に同じ生物なのに
    毛嫌いされてあまり採集の対象にならない
    蛾のほうがなんぼか幸せなのかもしれぬ。