無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

小説第15話後編

自作小説

小説復帰記念小説『黒髪の少年エルフと老犬』
第15話『小規模都市クロスォール』
後編

ヴォル「此処に何がある?全部知ってるなら別にかまわないんじゃないのか?遺跡を回らずとも」
エルフ「彼に出会えるかもしれないからだ…」
ヴォル「彼?」
エルフ「もう一人の僕だ…」
ヴォル「もう一人の僕?どういうことだエルフ」
エルフ「エルフは紛らわしい、グリムと呼んでくれ」
ヴォル「つまり、エルフを探していると?」
グリム「あぁ…、僕は彼の役をさせられた…本来は、彼がアメリとイアルの間に生まれる筈だった。だけど、彼は拒否した…記憶がなくなるのが嫌だったのだろう、そこで僕があの二人の間に生まれた…つまり、君の弟が僕だ、そして僕は影武者だった。本来君の弟になるはずだった彼の…僕は、この旅で、僕の居場所を探していたんだ。」
オリゴ「なるほど…Der Mensch liegt in größter Pein! 人間は大きな苦難に閉ざされている! か」
その時、イオル達が走ってくる音が聞こえた。
イオル「エルフ!!…やはり、ここにいたか」
しかし、グリムはまるで聞こえていないかのように、壁に書かれた文字を見ていた…
マゼラン「その文字…読めるんですか?…」
カンナ「どうやらそうみたいですね…」
マゼラン「そうですか…やはりあなたも読めちゃうのですか…」
カンナ「え?あなた読めるんですか?」
グリム「頼もしい仲間だ…新しく我等の仲間となる、そのマゼラン…いや過去の英雄、あの事件でかなりの活躍をした…」
エミリー「え、じゃあさっき、知りませんっていってたけどあれって嘘だったんですか!?」
マゼラン「あ、申し訳ありません、知られては少々困るので…」
リリィ「所でその強そうな二人組みは?」
グリム「僕の兄とその部下さんかな…そうそう、僕のことは、グリムと呼んでくれ…」
エミリー「やだ!だって、別にエルフが変わっちゃったわけじゃないんでしょ?本当のエルフなんでしょ?これが…」
グリム「僕は彼の影武者なだけだよ…」
エミリー「それでも、ずっと私達と一緒にいたのはエルフ、あなたでしょ?」
グリム「そうだけど…」
エミリー「だったら、エルフ、あなたはあなた、エルフなのよ」
グリム「…」
そうか…と思うような顔をのぞかせながら、顔を少し歪めてからこう言った。
グリム「じゃあ、僕はこの二人と戦う必要がある…」
カンナ「どうして?あなたのお兄さんなんでしょ?」
グリム「だからこそだよ…僕がエルフだということになれば、オリゴールは僕を食らわなければならない」
サンデス「お兄さんの部下さんの名前ですかな?」
アル「ったく面倒くせぇな」
アルバ「全く持ってその通りだ」
フロ「ちょっと真剣になってください」
すると、ブロル達が現れた。
ブロル「おいおい、まじかよ…なんでお前らが此処に…」
テトス「全く…ようやくこいつの本性を知ったか…」
アルバ「お前知ってたのか!?」
ブロル「当ったり前じゃねえか」
イオル「お前は…戦わなければならないのか?実の兄と…」
グリム「それに、戦うことで強さを得て、さらに暇つぶしにもなる」
オリゴ「今此処で、闇の魔人と光の魔人が戦うわけさ」
なんだか、物凄く嫌な予感がした

第15話
~完~

今日の戯言
『帰ってきたぞ!二人とも!!これで四人がそろったのだ!!…っていないし…』

以上!
アル「誰だ?お前ら」
フロ「泥棒さんですか?」
??「泥棒が正面玄関からやって来るか!!」
フロ「それもそうですか」
アル「当ったり前だろ!!」
以上!!