小説復帰記念小説『黒髪の少年エルフと老犬』
第16話『闇光対立物語』
前編

オリゴ｢それじゃあ、まずはお知らせと行きましょうか?｣
グリム｢なんだ?｣
オリゴ｢あなたのお父上、アメリさんがどうやらまた伝説を探ってるみたいですよ?｣
グリム｢なぜすすめた?｣
オリゴ｢おやおやもう私が原因だとお知りでしたか?｣
グリム｢当たり前だ…エルフ、彼は見つからないだろうな?｣
オリゴ｢さぁね…あなたもしかして、自信が無いのですか?自分が隠した場所が見つかるはず無いという自信が｣
グリム｢無いわけじゃない…ただ、万が一のことを考えているだけだ｣
オリゴ｢そりゃぁそうですよね、自分の息子が眠っているなんて知ったらビックリしますよね、普通。しかも息子が二人のはずが三人だなんて｣
グリム｢三人?四人の間違いだろ?オリゴール、お前を含めて四人…そうだろ?｣
オリゴ｢まさかまさかですね…何で分かるんですかね?｣
グリム｢光は全てを知っている｣
オリゴ｢それだからムカつくんですよ、光も…あなたもね!!｣
グリム｢…ならば、望むところだ…｣
イオル｢な、何をするんだ!!｣
グリム｢分かっている…結界さえ張っておけば十分だ｣
オリゴ｢案外余裕なんですね…その余裕崩して見せますよ｣
すると、二人は空に上がった。
オリゴ｢あんたを食えば、神にだって勝てるはずですからね…｣
グリム｢僕を食っただけじゃ無理だ、魔人を全て食わなければ…もちろんそんなことはさせないけどね…｣
ヴォル｢そういうところはやっぱり私の弟なんだね｣
二人は、空高くでぶつかり合う。
その瞬間、黒と白の光が飛び散った。
闇と光だ。
二つの強大な力がぶつかり合っている、それをただ見ているしか出来ないのだと自覚させられる。
アメリもまたこれを見ていた。
アメリ｢最悪だな…今日の天気は…｣
二つの強大な力と力のぶつかり合いに立ち会うことが出来た人間は人間ではない…


はずだった。
???｢こんな所でぇ!暴れんじゃねえよぉ!!おらぁぁ!!!｣
強大すぎる力だった…グリムはよりいっそう、遺跡の結界に力を注いだ一瞬だった…そして、結界はオリゴールにもかける瞬間だった。
グリムは無防備だった。ほぼ無防備だった。
???｢…何?!こいつ…どうして…｣
グリムは避けなかった、避けられなかった
グリム｢ぐはっ!…くっ…なんとかいろいろ守れたみたいだ…｣
上半身だけでそんなこと言われても困る…
???｢何で何だよ…何で、上半身だけで生きてける?それになんで避けなかった!!｣
グリム｢…さすがだ、炎の魔人、ヴァン・フレイム…ふっ、まさか此処までとは…ぐぅっ…｣
そして、グリムは墜ちた…
イオル｢エルフ!!｣
マゼランによる治療の甲斐あって、何とか一命をとりとめ、光の集合で体を構成した…
ヴァン｢そんな…俺が…こんなつもりじゃなかったのに…｣
オリゴ｢戦争とはそういうものですよ…｣
グリムが起きた…
イオル｢目が覚めたか?｣
グリム｢こ、ここは…?｣
イオル｢此処は病院だ｣
グリム｢そうか…此処は天国か…だって犬が喋ってるんだもんな…｣
イオル｢おい、わしだ、イオルだ、そんじゃそこらの犬とは違うのは知っておろう!!｣
グリム｢ごめん、よく分からないや…｣
イオル｢そんな…｣
グリム｢母さんは?…母さんはどこにいるんだ?…｣
イオル｢死んだ…｣
グリム｢いや、死んでなんかいない…いるはずさ…｣
イオル｢イアルは死んでいる…｣
グリム｢光が教えてくれてるんだ、間違いないよ｣
記憶が消えても光の教えを信じるのか?お前は…
エミリー｢エルフ!私覚えてる?｣
グリム｢光によると、君はエミリーだね、どんな関係だったかは覚えてないけど…｣
エミリー｢エルフ…｣
グリム｢泣かないでくれよ…濡れたら困るよ｣
エミリー｢そっち気にするの?｣
グリム｢冗談だよ…あ、なんかカップルみたいだよねこんな会話…｣
エミリー｢もう、カップルみたいなものだったんだよ、私達｣
イオル｢それは違うだろ｣
エミリー｢ブー｣
グリム｢ははは｣
アメリ｢本当に、今日は最悪の天気だ…君が降って来るなんてね…｣

続く

今日の戯言
『えーっと、初めまして、三人目の作者、トニーです』

以上!
??｢同じく四人目の作者、ビスマス｣
トニー＆ビスマス｢二人合わせて、鳶!｣
べべ＆明日葉｢相変わらずべただな｣
続く
以上!!