ただの、ブログですよ

RegreT

小説/詩

思い出一つずつ燃やしたら
後に残ったのは灰だけで
気が付いたら泣いていた
落ちた涙を灰が吸う
黒く染まったその場所は
過去の欠片を呼び覚ます

忌々しいその灰を
私は窓から投げ捨てた
大声で怒鳴る通行人
見れば灰を被ったシンデレラ
駆け上がってくる足音に
怒鳴り込んでくるシンデレラ
よく見れば過去の人で
燃やした思い出甦る
気付けばまた涙の虜
君はもう過去の人

その刹那女が飛び込んで
彼の手を引き去って行く
彼女もまた過去の人
燃やした筈の過去の欠片
音の消えた部屋で私は泣く
泣いて泣いて泣き尽くし
渚へ飛ばす車の中
風になびく長い髪
君が褒めてくれた長い髪

涙も枯れた血の涙
海岸に止めた赤い車
空の私は宙を舞い
後悔の海へと堕ちてゆく
泡になって思いも消えれば・・・

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何も思い付かないので、
またもや遺物で失礼。

  •  風

     風

    2009/02/15 15:35:01

    灰って水分を吸うと黒くなるのですか。
    吸わせた事がないので知りませんでした(ぇ

  • アニセ

    アニセ

    2009/02/15 15:19:45

    灰が水分を吸うと黒くなるのは
    そういう理由だったのか。