あかり（仮称）へ。

俺様が元気でないことなど、お前には想像することなどできないことはわかっている。
まあ、頭の病気で病院通いはしているが、そんなことはどうでもいい。
今でも雑誌は買っているし、お気に入りに丸をつけるだけでは飽き足らず、
付箋紙をつけることも忘れてはいない。

何か勘違いをしているようだが、お前は体だけの女どころではなく、
俺様の肉欲さえ満足させることができなかったことを
やっぱり未だに気づいていないようだな。
13年の月日が流れ、少しは俺様を満足させることができるようになっているのか、
そこには少なからず興味はあるところだ。

ただ、手紙がきたことには大変驚いているので、
こうして返事を書くことにしているわけだ。
ありがたく思えよ。

わがまま放題言うお前の言うことを穏やかに聞き入れ、
あらん限りの愛情を注いでいるつもりであったんだがな・・・
それでも空回りなどといわれると、俺の想いはやはり、
それほど伝わってはいなかったのだろうか。

事実、俺の脳内彼女は大勢いたし、幾度となく話しかけられていたことは
変えようのないことであるんだがな・・・。
お前に何人も彼氏がいたのに、俺には彼女が存在していなかったことが
何よりもくやしかったんだ。

今でも俺は一人だけの女がいればいいと思っているし、
その頃だってお前だけいればそれでよかった。
ただ、お前が・・・俺を満足させることができなかっただけだ。

本当にいい男とはいかなるものであるか、どんな男を選ぶべきであるのか、
俺様を見て気づかれたのであれば、俺としても本望だ。
それほど俺はお前を我慢させることをしていたかは合点がいかないけどな。

俺もお前が大好きだった。あくまでも過去形だけどな。
宇宙人との交信は未だに続けているし、脳内彼女も多数元気だぞ。

あいにく、未だに幸せにできそうな相手は見つかってはいないが、
いずれ見つかれば幸せにすることも考慮しようと思う。

暇になったら呼んでくれ、暇つぶしと愚痴聞きの相手くらいにはなれるであろう。
じゃあな。


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こんな文面になることをかんがみると、
先の日記に書いたような問題点が非常に的を得ているようだ。

残念ながら付き合った相手というものは存在しないが、
よく話した相手はえてして自分よりも弱い人間が多かったかもしれない。
気に入った人間は結構気の強い子が多かったけどな・・・
そういう子にはまったく取り付く島もなくふられていたものだ。


”飽きない女”というのは俺が付き合う相手の
第一条件としてあげているわけで、
ハードルが高いだのなんだのといわれるのも
仕方のないことなのかもしれないな。