無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

(後日談)第21話

自作小説

小説復帰記念小説『黒髪の少年エルフと老犬』 ―後日談篇―
第21話『that memory is nightmare』

リネル「それは、悪夢のような記憶であり、本当に夢だったんじゃないかと思うほど現実味を感じないほどこの世界は平和になった。
お前はどうやらこの世界の歴史には必要が無いらしく、ある一匹の老犬の像が建っている、皆こいつをこの世界の救世主だと崇めているらしい。
エルフ、俺は元の名前に戻して生活をしている。
親父とお袋は、暢気に二人旅だ…風の魔人、メテッドは元素の力を失って、今俺の家で住み込みの仕事だ。
といっても、特に仕事は無いのだが、とにかく給料は親父からのメモを見て考えている。
まぁ、とにかく今はとてつもなく平和だ…それも、お前がいないからってわけじゃないだろう。
お前がいてもきっと、平和だったろうし、むしろもっと楽しいと思う。
でもそれじゃきっと贅沢なんだろう。
あの子が、お前がいないことを我慢しているんだからな。」

アルバ「あれからずっと、あれからもまだ、俺は旅を続けている。
続けていないと忘れそうでな…
なんたって、この世界にはお前の事なんて何一つ残されていないからな。
でも、この旅を続けている間に、もしかしたら見つけるかもしれない。
あそうそう、音の魔人も元素の力を失って今じゃただのポートリソンだ。
そしてそいつは俺になぜかついてくる。
どうやらある目的があるらしく…まぁ、たぶんお前の事を調べようとしているのだろう。
それと、もう一人、俺と旅を続けてる奴がいる。
そう、リリィだ。
彼女は少々女の子らしさとやらを知ったらしく、最近頬を赤らめることが多くなった。
まぁ、そのたびにポートリソンにからかわれるのだが…
まぁとにかく、こちらも異常は無い、エルフ、そっちはどうだ?」

エルフ「皆どうやら、平和に過ごせているみたいで本当によかった。
けど、その輪に入ることはまず出来なかったと思う。
俺がいただけでもう平和じゃなくなってることがあるんだ。
そう、俺が危険因子だったんだ。
だからこそ消える必要があった。
そして、世界は平和になった。
光栄なことじゃないか?
俺は嬉しいよ…同時に、寂しい。
皆、よく頑張ってくれた。
これまで平和になったのは俺のおかげじゃない、皆の力だ。
俺は何もしてない、ただ死んだだけだ。
だから、英雄でも何でもないんだよ。
魔人の力は皆神に戻ったのかな?
だとしたら、それも必然だったってわけだな。
勝手に死んじまって本当ごめん。
平和になってよかったな、おめでとう」

「そして、ありがとう。」

第21話
~完~
以上!