本来純粋な氷は透明になるが、それは氷の結晶が規則的で均質なために光を透過させるからです。ところが冷蔵庫の製氷皿で氷を作ると、１個ごとの氷片中心あたりに小さな泡がまじるので均質にならず、その泡が光を反射させるので透明にならないのです。

家庭用の冷蔵庫を使った場合、製氷皿の表面や仕切り壁の近くなどから凍り始めるので水の中に含まれた空気の泡はだんだん中心部に追いやられる。そして最後に中心部が凍るので空気が芯に泡のまま取りこまれてしまうのです。

この泡の入った氷は溶けるのもはやくちょっといやなにおいがするのも全部この泡のせいなのです。