☆草野球のキャッチャー
最近の娯楽で行うスポーツは以前と比べて多様化しているようである。一昔前であれば草野球がその王道をいっていたような気がする。日曜日ともなれば、空き地や公園に子供から大人までそれぞれのグループで集まって、ほほえましく草野球を楽しんでいることが多かった。
しかし、野球をするときには必ず打順とポジションを決めなければいけないのであるが、打順はすぐに決まっても、ポジションの希望には偏りができ、特にキャッチャーを希望するものは極めて少なかったと思う。「地味で面白くない」とか「チップでボールが飛んでくると怖い」などと色んな意見があったと思う。
ところが、世の中には面白い人物がいるもので、「どうしてもキャッチャーでないといやだ」と言い張るものが二人ほどいた。
一人は「外野を守っていると走り回らなければいけないし、その守備位置への往復で疲れる」と言う。何のためにスポーツをしにきたのかと首を傾げてしまう不思議な理由であった。
また、もう一人は「キャッチャーというのは、球技である野球を格闘技として楽しめる唯一のポジションだ」などと、なんとも勇ましい理由であった。
最近の娯楽で行うスポーツはサッカーが増えているそうであるが、間違った解釈をしないで楽しんでいることを祈るばかりである。