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ぼくのメジャースプーン

小説/詩

辻村美月さんです。

友人に何冊か借りて読んでいました。

これは、文庫で、小学生が登場人物だったので

読みやすいだろうと買いました。

が、しかし、こんなに考えさせられながら読んだのは初めてかもしれません。

話のなりゆき、ではなく、もっと身近なこととして・・・。

事件の謎をとくではない。

特別な力、といっても、もしかしたら日常にありうる言葉の力、かもしれない。

そして、確かに、「正解」はないんです。

だせないんです。




仕返し、報復はありかなしか、

あるとして、どこまでゆるされるものなのか

なにが、本当の復讐となりうるのか



小学生の日常を丁寧に描いてる分、しっかり主人公に感情移入もできる。

でも、後半は、自分が哲学でも考えてるように

いつもの、本へののめり込み、とはちがいました。


そして、もう一度読み返したい本であります。



いつか、もう少し大きくなった息子にも読ませたい本です。