無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第16話part1

自作小説

新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第16話『狐啼キたるマデ』
part1

九「クゥォーーーーーーーーーン!!」
狐啼く…それよりも少し時間を遡り、土地神に会う前の6組の会話、そして土地神による伝承の話。

なんでこいつなんかと…なんで私がこいつなんかと一緒なのですの!?
影夜「それ何回目?」
飛花里「だから、心を読まないでくらさる?!」
影夜「ごめんごめん、つい」
飛花里「ついじゃありませんの!」
影夜「そうだ、一つ怪談話でもどうだい?」
飛花里「ど、どんとこいですわ!」
影夜「これは昔友人が聞いた話なんだけどね。」
飛花里「それっぽいわね、でも昼間よ?」
影夜「まぁまぁ、で、話を続けるとするけどな…」
飛花里「男女二人っきりでする話じゃないわよね…正直言って」
影夜「でもでもぉ、俺っちには、君の趣味の悪さは筒抜けなのさ。」
飛花里「失礼ですわね!私の趣味はそんなものではありませんし、そんなに悪くありませんわ!」
影夜「ごめんごめん、じゃあ続けるよ。」
飛花里「ちょっと待ってくださるかしら?」
影夜「ん?」
飛花里「あれ、土地神じゃなくって?」
影夜「あぁ…あれね…俺っちわかんね。」
土地神「ん?…あぁお前は」
影夜「あ、あ、あんたは…」
土地神「影夜ーーー!!貴様、この前の貸し返せごらぁ!!」
影夜「貸し?俺っち金なんか借りてないですよぉ~」
飛花里「影夜、知り合いなのですの?」
影夜「えぇと、あんた逃げたほうがいいっすよぉ」
土地神「あんた…」
飛花里「何ですの?」
土地神「結構かわいいじゃないかい、どうだい?この俺と一緒にお茶しない?」
影夜「だから言ったっす…」
飛花里「貴方一体どなたですの?」
土地神「俺かい?俺は、その、この月吉町天原町新8区(あまはらちょうしんはちく)を統べる、テンゲンハルカミと言うんだ。」
テンゲン「(お前、こんなかわいこちゃん知ってるなら教えろよ、そうだこの子紹介してくれたら貸しはなしにしてやるよ)」
影夜「(紹介だけならするけど…それだけでいいわけないでしょ?付き合えるようにしろというんでしょ?)」
テンゲン「(それは…わからん…)」
影夜「えぇと、この女性は、吉影の森山に住む吉名 飛花里さんっす。」
テンゲン「なるほどぉ、美麗な容姿と同じく美しいお名前だ…って、尾狼んとこの娘さんか?なるほど、流石は尾狼だ、良く育てたな…光も無いところで。」
飛花里「あら、父様を知っていらすのね」
テンゲン「本当の両親も知ってるぞ?」
飛花里「結構です!私には父様は一人で充分ですの!」
影夜「知らない方が良いこともあるし、知りたくないこともあるっすもんねぇ。」
テンゲン「そういや、俺に何か話があるんじゃないのか?」
飛花里「そうでしたわ!影夜、説明お願い、私ちょっと用事があるんですの。」
影夜「(ったく、困ったお人だ…)今俺っち達、呪いやらをわけあって調べてるっす、土地神なら何か知ってるはずっすよね?」
テンゲン「まぁな、じゃあ俺の家においで」
そして私達は、天原(あまはら)神宮にやってきた…
テンゲン「天原町で一番権力のある神なんだぜ俺」
飛花里「意外ですわね」
テンゲン「言ってくれるぜー…」
そして、長い間、土地神の話を聞いていた。
何故だか足は痺れなかった。
それだけじゃなく、何だか居心地が良かった。
その時、私はまだ知らなかった…自分の本来の存在意義を…

続く

今日の名言
『戦争を始めたのは…誰でも無い、この歪んだ世界だ!世界自身が、戦争を始めさせたのだ。』

以上!