昨日、「借りぐらしのアリエッティ」を観に行って来ました。
　　　前情報を全く頭に入れずに行ったので、新鮮な気持ちで映画に集中できましたよ。＾＾
　　　ほんど期待していなかった分、面白かったです。


人間に隠れて、家の片隅に住む小人の少女が、人間の少年と絆を育む・・・程度の認識でした。
　　　なので、初っ端から驚いた！
　　　舞台は日本なのか！？とｗｗ
　　　・・・てっきり「アリエッティ」と言うから、海外の片田舎の話かと・・・。＾～＾；


日本とは思えない広々とした屋敷と庭が素敵。・・手入れは大変そうだなぁ、と思ったり。＾＾；
　　　この辺は流石ジブリですね。描き込みが細かくって綺麗でした。
　　　主題歌も情景に合っていて、欧州の雰囲気。　・・・日本だけどｗ
　　　曲調はトトロに近（すぎるくら）い。


「借りぐらし」というよりは、「狩り」ぐらしとしか思えない逞しさが非常に素敵！！
　　　もっと色々な「かり」を見たかった。
　　　親父さんが寡黙で逞しく、頼りになってカッコイイ！＾－＾
　　　主人公の髪型も、最初見た時はジョゼットやマルチを思い出したりしたけれどｗ
　　　ジブリらしい、思わず食べたくなってしまうような食事シーンも◎

小人の感覚で感じるだろう「音」。
　　　葉ずれや風の音、虫の音や人間の出す生活音。機械音。
　　　普段は何気なく聴き流してしまっているものを、再実感させてくれます。
・・・が、
　　　そのせいか、音響がやけに高く感じたのです。私はチョットウルサイと思いました。＞＜
　　　・・・そのくせ、小人の声を窓越しに聴きとれるという不思議ｗｗ　ツッコミたい


ストーリーは想像していたものとは比重が違って、
「小人がいる」という「ファンタジー」でありながら、「幻想」ではなく「現実」の面が濃かったです。
　　　ワーーーツ！と楽しむ娯楽では無く、
　　　平坦な日常の中にある（精神的に）大きな変化・・・みたいな？＾～＾；

ポニョの様なのを期待している人には、微妙かも・・・。
　　　・・・正直、私にはポニョの良さは判りませんでしたがｗ

トトロほどの幻想的な優しさは無く、
　　　ラピュタやナウシカ程の緩急のある冒険でも無い。（ソコがチョット惜しい。
けれど、最後に「魔法で全部解決☆」的なご都合主義では無く、
　　　「人間」と「小さな人間」の交流の話だった処が、地味でも好印象でした。＾－＾
（・・・アバターと似ていなくもない。あの無茶な展開よりは普通だからこそ、華が無いのも仕方ない


生きる世界が違うからこそ、近付きたいと歩み寄る姿が儚く切ない。
　　　・・・うん。私、このパターンに弱いんで。＾＾；
　　　言っちゃあ何だが、ラストらへんはチョット泣けたわｗ　歳かねぇ。。

観る人によって、違った印象になる映画ですな。
　　　ジブリでなければ、もっと素直に、面白かったと言われるのかも。＾～＾；

時間が１時間半くらいかな？チョット短めだったけれど。
　　　ダラダラ続けて半端なメロドラマになるよりはマシかと。
主軸の「交流」が思うチョット掘り下げてあるか、「かり」や彼らの生活が少し長めでも良かったな。










ココからは少しネタバレかも。映画を観終わった方は、反転でどうぞ。
思うままにダラダラ書いてるだけですがｗ




母親が歳くった御婆さんに見えるのも、種としての絶対数が少ないからでしょう。

子供から見れば完全な「悪者」な「アノ人」の方が、主役の二人よりキャラが立っていた！
ポニョの時の様な、あからさまに「老人」を感じさせるのではなく、見る人が見れば判るレベル。
私からしたら、子供と同じ「無邪気な残酷さ」。幼児退行の気。
懸命に自分の主張を通そうと必死なだけ。現に、奥さまに見せて信じてもらおうとしたし。
時と状況が違えば、誰にでもありえたかもしれない事。
・・・だからこそ、「見つかったら住処を移らなければいけない」、に説得力が増す。

のどかな暮らしを覗き見るのではなく、生き抜く「力」と「気力」の話だと感じましたわ。
今の人間が小人の状況に陥ったとして、果たして生き抜く力があるのかどうか・・・。

「知識だけで知ったような気になる」。諦めていたモノを、出会う事で見つけた。
物語の「先」が、それぞれに委ねられているトコも◎
恋でも無く、友情でも無いけれど・・・わずかでも絆を作りたいと必死な姿が好印象。
借りぐらしの彼らの方が、先行きが明るく思える。・・・疲れてるのね、私～。