新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第16話『狐啼キたるマデ』
part2

私諒子、等々力先輩と一緒に土地神さん探しをしているよー。
等々力｢なぁ、諒子君、君は今ココで僕が思っていることを話したら…驚くかい?｣
諒子｢それはどういうことですかー?あ、じゃあ私もそれ先輩に聞きたい｣
等々力｢そうだね…って諒子君?｣
諒子｢先輩、あの人、土地神じゃないですかぁ?｣
土地神らしき人を見つけちゃいましたー…
等々力｢訊いてみようか?｣
諒子｢あのぉ、土地神さんですかぁ?｣
土地神｢左様でございますが…あなた方は?｣
等々力｢えぇと、話すと少し長くなるのですが…｣
土地神｢とりあえず中へ…どうぞ｣
諒子｢じゃぁ、お言葉に甘えて!…って神社とかじゃないんですかぁ?｣
土地神｢…はい、別に神社に居なきゃダメって事は無いんで…それよりも何故私が土地神と分かったのですか?｣
等々力｢それも話すと長くなるので…｣
土地神｢では、中へ参りましょうか…｣
私達は土地神の案内に従い、とあるビルの一部屋に来た。
土地神｢意外だとお思いですよね…実はココ、昔は神社だったんです…無論僕のですけど｣
諒子｢そんなところに建ててよかったの?｣
土地神｢人気無かったんで仕方ないと思います。｣
その笑顔がとてもじゃないけど痛かった。
土地神｢等々力さん、諒子さんは私の名を知らないでしょうから言いましょう。｣
等々力｢土地神は本当に何でも知っていらっしゃるんですね｣
土地神｢何でもじゃないですよ、知らないことだって普通に存在します。｣
諒子｢そりゃそうですよねぇ～｣
土地神｢私は、この月吉町日暮町西3区(ひくらすちょうにしさんく)を統一す、ヒグラス…噛んじゃった…あははは、ヒグラシ…です。｣
等々力｢それで、あのぉ…我々、ヒグラシさんに聞きたいことがあるのです。｣
ヒグラシ｢待った!…もしかして…ちょっと近所の土地神連中とテレパシーを利用して、通信を行ったのですが…もしや、呪いのことに関して話を訊いてるんじゃ?｣
諒子｢急に喋りだしたと思ったら核心突いて来ますねぇ～｣
ヒグラシ｢やっぱり…ついに、喋らざるを得なくなったか…｣
等々力｢ついに?…｣
どうやらこの時が来ることは知っていたらしい…
つまり、これは仕組まれていた?と言うことになるみたいですねー
ビックリですねー

続く

今日の名言
『人間には男女の壁があるが漢には男女の壁など毛頭無い!』

以上!