ほ～ほっほっほ

世の中は金じゃ！金が全てなのじゃ！！

さぁそこのお前！金が欲しければ私に目の前で3回まわってワン！と言いなさい！

ほ～ほっほっほっ

ほら、皆の前で3回まわってワンは恥ずかしいでしょう～

いい気味ね！傑作だわ！！

お～ほっほっほっほ！

ん？

そやつ！一体何者じゃ！！

全身包帯まみれでいかにも怪しい奴ぞよ！

誰か！こやつをひっ捕らえよ！

えっ！何故誰もここへやってこない！

誰か私を助けろ！！誰かっ！！


包帯男はじわりじわりと近寄ってくる・・・

殺される！！そう思った時だった・・・


「必ず金銀にて人を使はんと思はるるは、人心の離るる本なり」


意味：金銀は世の第一の宝ではあるが、その金銀さえ与えれば、どのようにも人は使えると思うのは間違いである。宝も使い方を誤ると害。ただただ金銀のみを与えて使うのでは、家臣とも欲のみの関係になってしまい、けっきょく、大事なときに人の心は離れてしまう

な、なんと！！

私は金の使い方を間違っていたのか！

どうりで助けを求めても誰も来てはくれなかった…

私は悔やんだ。私はどれだけの人間に３回まわってワン！をやらせたのか・・・

とんでもない事をやらせてしまった…

悔やんでいる私に包帯男はそっと私の肩を叩いた。

気のせいだろうか？

包帯の隙間から見える目からはやさしく笑ってくれたように見える。

言葉は発さないが、まるで“人生はまだやり直せる”とでも言っているように・・・

私はじわりと涙がにじみ、今まで犯した行いを償おうと決めたのであった。



　～　補足　～

大谷吉継

　六角三賢の家臣である大谷吉房の息子。
　性格は明るく頼り甲斐のある人物で幼い頃性格が正反対の石田三成と出会い、互いに自分が持っていない部分に惹かれあい友人となり、一緒に豊臣秀吉の元で仕える。
　だがある時、吉継に悲劇が起こった。難病を患ってしまい、人前で顔を露にできなくなってしまった。顔を隠すために頭巾を被りながら生活をするが、今まで親しんできた友人達は病が移る、醜態が気持ち悪いなどと敬遠して離れていくのに、三成だけは何も変わらない。友人として接してくれる。
　吉継は友人として見てくれる三成に感激した。
　そして、関ヶ原の戦い。吉継は三成率いる西軍は敗北すると読んでいた。しかし、負けるとわかっていながらも友の為に参戦し命を絶つ。


大谷吉継。私の好きな武将の一人です。
石田三成と大谷吉継の友情話は何度読んでも感動します。
友人の為に命をかける。
いいな…私も命をかけられるほどの絆をもった友達欲しいよ…


この夏発売された戦国BASARA３
キャラクター設定がひどい！何考えとるんだカプコンめ！！ (ﾟｰÅ)
といいながらもゲームしています。