ナンシーさんとロフノフスキーさんは金魚すくいがあるおしゃべり広場に向かいました。その途中の初心者広場では盆踊りの屋台がありお祭り娘のナンシーさんの足が止まりました。

ナ「ねえ　ロフ君、せっかくだから少し踊っていこうよ～」

ロ「でも　僕は踊れないよ！」

ナ「何言ってるの？小中学校でずっと踊っていたじゃん！」

ロ「でも　僕はもう忘れてしまったよ。」

ナ「じゃあ　私の振りを後ろから見て真似すればいいよ！」

ロ「ええ～～僕も一緒に踊らなくちゃだめ？」

ナ「そうだよ！ニコッと市民ならニコット音頭を踊らなきゃ！！」

どうやらしっかりと主導権をナンシーさんに握られているロフ君でした。ナンシーさんは夢中で楽しく踊っていてロフ君との距離に差が出来てしまいました。ロフ君はどうやら他の浴衣姿の女性に見とれている様子です。

ナ「ちょっと　ロフ君何処見てるの？（怒）」

ロ「いや　何でもないよ～（汗）」

ナ「わかったよ。金魚すくいに行くから、やめるよ」

すっかりいい気持ちで踊ったナンシーさんは金魚すくいに行こうと歩き出したら頭の上で大きな花火の音がずど～んと鳴りました。お腹に響くような音で上を見上げると大輪の花火が打ちあがっていました。

ナ「そうだ～浜辺で先に花火を見ようよ～」

ロ「なんだ～先に花火見物かよ～」

すっかりナンシーさんのペースに合わせられているロフ君でした。

続く