引き戸を閉じると奥の部屋で猫が鳴き始めたので、
私は急いで玄関の方へ向かう。
夫婦は今にも起きそうだ。


このままだとすぐに夫婦に見つかると思い、
廊下の僅かな壁に身を隠した。
起きた夫婦が奥の部屋に行く事はあっても、
こちらには来ないだろう。多分。

案の定、身を隠した瞬間に夫婦が目を覚ましたようで、
「んー、なんだ？」と言う夫の声がする。
「ちょっと見てくる」と妻の声。
「今だ」と思い、１m以上にも感じる
短いはずの廊下を焦りながら進み、
音もなく開けたドアも閉めずに外の廊下を右へと走り出した。
焦りすぎてちゃんと走れているかも分からなかったが、
過ぎていく廊下を見ると、一応走れているようだ。


ドアを開けると、もう朝だったので白い光が部屋に差し込んだ。
これではドアを音もなく閉めても、
運が悪ければ私が部屋にいた事がバレてしまうだろう、
と思った私は逃げる事を優先し、ドアも閉めずに走ったのだ。


少し走ると、右手にその建物の中央階段があったが、
ずっと降りていくと簡単に捕まってしまう。と思った私は
１つ下の階の廊下に出て、また右へと走り出した。

左に曲がる廊下を走り、突き当たりの緑の階段をまた駈け降りる。
すると白い階段が右に降りていたので、
それを駈け降りている最中、上の方から、
「侵入者だってよ。まぁここの警備じゃすぐに捕まるんだろうが」
と言う声がした。

慌てて降りていくと、
途中に反対側の登り階段に飛び移れそうな場所があった。
一瞬迷ったが、さっきの声は上の階からだった・・
とすると声の主、あるいはその仲間と遭遇する危険があると思い
やはりそのまま駈け降りていった。


１階に辿り着くと、目の前にガラスの扉の開かれた小さな入り口、
左側にプレートがある。
○○教会△△と、黒いプレートに白い文字で書いてある
どうやらどこかの教団の団地だったようだ。
息を切らしながらちょっと立ち止まってそれを見、
我に返り、３mほど建物の外に走り出た。

４mほど先に、整備された１車線の道路、
その先に白いガードレールが見える。
左を見ると、茶色に黄土色の、光沢のあるレンガの
18階くらいまでありそうな建物が目の前に見えた。

視線を下に落とすと、なにやら黒い神父のような服を着た男が
いぶかしげにこちらを見ている。
ちょっと焦りながら足早に、入り口から出て右の方へと
進み始めたところで目が覚めた。


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○○教会△△のところは、忘れました（ぇ

今回は窓を２つ開いて、書いたり、
書いたものを移動させたりしながら、やっぱり書いてました。
ので、読みやすいように投稿の順番を変えてみよう。
という密かな試みを・・・
え？どうでもいいって？　ですよねー


しかし、白猫が出てくるなんて・・何のメタファーなんだろう。
もっと猫と触れ合えってことかしら。

そういえば前に見た猫の出てくる夢では
３つ目の黒猫が出てきて、夢の中なのにどもったり、
腰が抜けたようになって、うまく走れなかったような。
私がうまく走れなかったなんて、
今思えばその夢くらいだったなぁ・・・