☆「美しい星」三島由紀夫
「三島由紀夫がSF小説を書いていました」、こう言うと、知らない方はなんとなく興味をもたれるのではないでしょうか?
金星人一家から見た地球人の問題点を描いた作品なのですが、この金星人とは近世人や禁制人、均整人を掛けた皮肉なんでしょうね。
小説の終わりには、墓碑銘が記されています。
『地球なる一惑星に住める、人間なる一種族ここに眠る。
彼らは嘘をつきっぱなしについた。
彼らは吉凶につけ花を飾った。
彼らはよく小鳥を飼った。
彼らは約束の時間にしばし遅れた。
そして彼らはよく笑った。
ねがわくはとこしえなる眠りの安らかならんことを』
実際、他の作品とは違った空気が漂っていますし、これを読んだ後に他の作品を読むと、違った作品に感じられると思います。
ちゃまに
2010/08/21 23:14:50
三島由紀夫はよく読んでいましたが、SFは知らなかったし、このお話も知りませんでした。
情報をありがとうございます。
タチコマ
2010/08/21 11:23:19
いつも思うんやけど、知識の宝庫みたいな人なんやね。
もしかして大学の先生?勉強になりますわ。
また明日も寄させてもらいますわ。