COME HOME

ヨネ

日日是悪日

「六花」

小説/詩

六つの白い花弁を纏い
空(くう)に咲く小さな花
春に芽吹く喜びを知らぬ
切ないひとひら

温い風に溶かされ
水となり雲となり
再び六枚の花びらを綻ばせるその日まで

さようなら さようなら

***
六花→雪の異称