あわちゃん

イタリア旅行(3)ヴェネティア

日記

ヴェネティアは、共和国として7世紀末からナポレオン・ボナパルトに征服された1797年まで1000年に渡る歴史上最も長く続いた共和国として栄えた。「アドリアの女王」とも呼ばれています。
塩野七生の「海の都の物語」に描かれているのがヴェネティア。
遠く遡れば、長崎からローマを目指した「天正遣欧使節」の少年達がこの街に立ち寄っています。
ヴェネティアは、島なんです。20世紀になってリベルタ橋が架かるまで船でしか島にいけなかった。
今は、電車と車で行くことができます。
東地中海貿易によって繁栄したなごりが、貴族の館、商館が立ち並ぶ中に当時の隆盛がしのばれます。
食事は、イカ墨のパスタがでるそうです。海産物の街といった趣です。
シェクスピアの「ベニスの商人」の街です。
ゴンドラ遊覧は、6人乗り。
迷路を潜り抜けたところが、サンマルコ寺院のあるサンマルコ広場です。
まばゆいばかりの豪華なたてもの、サンマルコ寺院(パレスポンベッキア)は、ナポレオンが目にしたときに、今までこれほど統一感のある見事なサロンは見たことがないといって絶賛したそうです。
ヴィザンチン建築は、彫刻のモザイクに特徴がありますが、天井、足元、床、壁の装飾は圧倒されるほどのものだそうです。
その向こうに、デュカーレ宮殿があり、アーチの上がヴェネティアン・ゴシック様式と呼ばれる建物に比重がかからないように工夫されたものです。なにせ地盤が軟弱。

ヴェネティアの守護聖人は、キリストの生涯を描いた4人の聖人の一人、マルコです。
9世紀にヴェニスの商人が、アレキサンドリアからマルコの遺体を発掘し、持ち帰って祭ったのがサンマルク寺院なのです。
そのいきさつが寺院入り口のモザイクに描かれています。
その裏手にヴェネティアングラス工房があります。
東洋と西洋の文化の合わさったヴェネティアングラスは、ムラーノ島に職人を閉じ込めて技術が外に漏れないようにしたとのこと。
本物をどこで見分けるのかといいますと、4つばのクローバーが目印です。
グラスは、赤が有名ですが、淡い紫とピンクのものは、希少品だそうです。