☆始末の極意
上方落語としては結構有名なネタです。それだけに演じる人も多く、雰囲気もそれぞれ個性があって面白いものです。
【スジ】
ある男が、始末の大家のところへ節約・倹約について相談に来る。しかし、この始末の大家というのは度の過ぎたケチで、凡人では考えもつかないような徹底した始末の話を聞かせる。ただ、本人はケチと倹約は違うという。
紙の使い方、扇子を長持ちさせる方法から、ただで吸い物を作る方法や少しのお金で豪華な食事にありつく方法まで、下手をすると犯罪になりそうなことまで飛び出してくる。
そして、いよいよ始末の極意を教えるといって、男を庭の高い木に登らせ、枝にぶら下がるよう言う。そして、片手をはずさせ、残りの片手の小指から順番にはずさせていく。
「よし! いよいよじゃ。 今度は、人差し指をはずしなはれ」
「人差し指を...あ、あほな。 そんなもん、はなせまっかいな。 落ちてしまいますがな」
「離せんか」
「離せません。 こればっかりは離せません」
「これ、離すなよ。 これ、離さんのが始末の極意じゃ」
※このオチが分からない人はいないと思いますが、念のため。
親指と人差し指で作る輪は、お金を表す形になります。つまり、始末の極意とは「お金を離さないこと」というオチです。
良太郎♪
2010/08/27 01:08:46
落語はいいっすね^ ^好きです