ただの、ブログですよ

palm

小説/詩

ずっと誰かを待ってたはずなんだけど
差し伸べられる手なんてどれも信じられなくて
指を撫でては手を引っ込めた
そして離れていく手

少し悲しいような気もしたけど
それでいいんだって思ってた
誰かの隣で笑えるほど器用じゃないんだ
離れるなら泣いたりしない

差し伸べられる手を見ないふりしてたんだ
手を引っ込めてもそこにある
指に触れてみて手を引っ込める
爪を立ててもみる
それでもそこにある

どうせむこうを向いてる間はなくなってるんだろう
そう思いながら手のひらをなぞる
不意に手を掴れそうになって
びっくりして手を引っ込める

笑って差し出される手
だからまた指を撫でてみて手を引っ込める
爪を立てて掴りそうになる

少し楽しいような気もするけど
これじゃいけないと思うんだ
誰かの隣で笑うなんてできないんだから
離れないから泣いてしまう

そろそろ秋風も吹くのに


---------------------------------------------------
月見酒の季節ですねー
月を映せるような杯を用意しなければ。

  • 犯行鬼×たに仔.

    犯行鬼×たに仔.

    2012/08/23 23:05:09

    (*・ω・)ノ●○●○●○●○●○●○●○●○●○

               ランダム訪問ちぅ★

    ●○●○●○●○●○●○●○●○●○ヽ(・ω・*)

  • タコヤキ

    タコヤキ

    2010/08/29 20:38:58

    なんだろ?
    なんだかネコを想像してしまった(^m^)

  • 空浬☆彡

    空浬☆彡

    2010/08/29 08:59:16

    いいね・・なんかすごくいい^^

  • まがり

    まがり

    2010/08/29 04:45:49

    「そこ」と「ここ」の境目は
    なかなか引き寄せられないものでございます。