「ども～、チョイワルボーヤで～す！」
「わしゃ、ゼンリョウジーヤじゃよ」

「二人合わせて、ジーヤボーヤで～す」
「そう、チーヤホーヤじゃよ」

「皆さん、見てください、このプレミアムな服！ジーヤが買ってくれました！
　これを着てこのあと、火星に…」
「それよりのぅ、ボーヤ。わしゃ、この前、道に迷ってしまってのぅ」

「え？、ジーヤ。迷うことないよ。オイラ、クリスマスプレゼントは、手袋でいいよ」
「じゃろぅ、だからわしゃ、向こうから来た人に、道を聞いてみたんじゃ」

「えっ！、ジーヤ、もう、嵐の新曲、聴いたの？」
「そうなんじゃ、聞いた通りに道を歩いていたら、途中にコンビニがあってのぅ、
　ほら、ボーヤは、なんていったかのぅ、ほら、やりたがっておったじゃろ？」

「あっ！、そこのコンビニで課金してくれたんだね！」
「そう、こう見えて、わしゃ、昔、よくヒットを打ったもんじゃよ」

「ホント、ありがとな、ジーヤ！少ない年金から、こんな高い服を買ってくれて！」
「そんなに喜んでくれるんじゃ、売ったかいがあったのぅ」

「え？、何のこと？」
「ほら、部屋にあった海賊の宝、あれをな、少し、ええと、なんていったかのぅ、
　リス？エサ？サイ？なんていったかのぅ」

「要するに、その、シリトリショップ、みたいな店で買い取ってもらったんだ！」
「そうなんじゃ、潮干狩りも面白かったがのぅ」

「うわ～、だんだん楽しくなってきた～！ねぇ、ジーヤ！火星に着いたら、
　この、にんじん振り回してもいいよね？」
「そうじゃのぅ、にんじんシェーカーすればいいじゃろのぅ」

「って、いうか、ジーヤ！どうせなら海賊の宝、全部売っちゃって、部屋を
　増築しようよ！」
「そうじ…」

（ジーヤさん、ボーヤさん！、そろそろ時間ですので、オチをつけて…）

「あ、ジーヤ！時間だって！急いでロケット乗り場に行かなくっちゃ！」
「そうじゃのぅ、早く、冥土に行ってみたいものじゃがのぅ」

（すいません、オチは…）

「ねぇ、ジーヤ。そわそわしっちゃってどうしたの？」
「オチつかないんじゃよ」

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