-full coller program-

MrζAndy

日頃,生活してると,楽しかったり,辛かったり,
いろんなことがあると思います.でも,どんな時間だって,
「全部自分の色」ってことで,それを楽しんじゃえ!
                  …ってブログですよ?

機動戦士ガンダム 公国の威信11

自作小説

U.C.0087. 5.12.

ウイングはカラバの空母からの空中給油を受け、いよいよ大気圏再突入の
最終確認を進めていった。

「…ちょっと放熱びみょーじゃねぇか?」
「ま…あ…ゆ~ッくりあがれば平気だろ」
「気楽でいいなァ、お前はよ」

そして、ウイングはゆっくりと機首を上空へと向けた。

「艦の位置は大丈夫か?」
「ん~っと、最終入電から言って…若干東よりってとこやね」
「おっし、行くとするか」

ウイングの速度が徐々に上がっていく。
そして、熱の影響を防ぐため、螺旋状に上昇してゆく。

「何とか…行けそだな」

表面温の上昇は、何とか緩やかに進んでいった。
そして、再びウイングの機体が黄金色に輝き始めた。
その直後、突然ヴァレンスィアから入電した。

「コントロールより、ウイング!聞こえるか?」
「おぉ、ようやく聞こえた。どうかしたか?」
「悠長なこと言ってる場合じゃねぇ!早く帰って来い、こっちゃあエラいことになってる」
「りょーかいっす、できる限り急ぎまぁーす」

そして、ウイングは宙域に到達した。
ヴァレンスィアは、そこにいた。ハタから見ても異変には気付かなかった。
何が起こっているのか、まだレンには判らなかった。


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