-full coller program-

MrζAndy

日頃,生活してると,楽しかったり,辛かったり,
いろんなことがあると思います.でも,どんな時間だって,
「全部自分の色」ってことで,それを楽しんじゃえ!
                  …ってブログですよ?

機動戦士ガンダム 公国の威信12

自作小説

無事、ヴァレンスィアへと帰還したレンとマコトは、
クルーの1人に案内され、4番カタパルトへ直行した。
そこには、操船中の、ごく一部のクルーを除き、全員が集まって、
事の成り行きを見守っていた。
人込みを掻き分け、レンは、想像もしていなかった光景に自らの目を疑った。
ゲオルギーが、カレンに銃を突きつけていた。
レンは、隣にいたブラッドリーに現状を尋ねた。
ゲオルギーが、機密文書とともに脱走しようとしていたところを、
カレンに見つかったということだった。

「…テメぇ…どうしてこんなことしてんだよ…」

ゲオルギーはゆっくり口を開いた。

「貴方には教えて差し上げましょう。私の本性を」

と言ったゲオルギーはパイロット・スーツの肩をむしった。
ティターンズの紋章があらわになった。

「スパイだった…と一概に信じてはくれないでしょうね。貴方のような御人好しは」
「…その通りだ。ワケわかんねぇ」
「アナハイムにいたころから情報をリークしていましてね、
 で、このように敵対勢力の中に潜入するまたとない機会に恵まれたということです」
「カレンを放せ。もうこんなに人が来てる。一人殺したってムダだ」
「貴方の言い分もごもっともですがこの方には個人的な恨みもございますからねぇ…」
「やめろォォォ…っ!」

レンはゲオルギーに向かって走った。
しかし、遅かった。


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