ジョシィー

ききなし

日記

今晩は台風が来ているからなのか、夜中の蜩の声が聞こえない、虫の声も聞こえない。 結構涼しくなってきているのに・・・


7月には、夜中に蜩が鳴いていた様に記憶しているけど、この暑すぎる長い熱帯夜に蝉も力尽きてしまったのだろうか?

昔、大島弓子さんと言う漫画家が、真夜中に鳴く蜩を題材に、イラストポエムを描いたことがありました。
             ひぐらし

           むしあつい夜明け四時

           狂ったひぐらし鳴く時刻

           かなかなかなし

           かなかなかなし

           恋うるはかなし

           会えぬかなし

           眠るもかなし

           起きてもかなし

           よしや四時のうすもやの
           
           かなかなぜみのうたのなか

           声をあげてもないてみよう

うすもやの中、形もの定かでない森の中で、裳裾よりも長くたらした髪をヴァイオリンのように左手で支え、右手に持った弓で支えてうたを奏でる蝉の姿をはかなくたおやかな女性の姿で表現していました。

蝉で鳴くのは雄ばかりだけど、その声につられて泣くのは女性なのですね・・・
  かなかなかなし・・・かなかなかなし・・・

西欧人は脳の構造が違うらしく、虫や鳥の鳴き声を人の言葉として聴くキキナシと言う事がないそうです。彼は蝉の声をノイズだといいます^^;

秋の訪れを告げる蝉にもう一種、ツクツクボウシと言うのがいます。
あの鳴き声は、なんて言っている様に聞こえますか?
わたしには、「欲〜しい、つくづく、欲〜しい、つくづく、欲〜しい、つくづく、
と散々わめいた挙げ句、「もう、いいわ〜、もう、いいわ〜、じぃ・・・・・」
って、 自己完結してあきらめている様に聞こえます。
こう聞こえるのは私だけかしら?w

むかし、フランスの片田舎を歩いていたとき、「ブッポウソウ、ブッポウソウ」
と鳴く鳩を一回り小さくしたような鳥が、電線にとまって鳴いているのを聴いた事があります。
あっ、仏法僧だ!初めて聴いたw と感激したのですが、フランスの人たちはこの鳴き声を何と聴くのでしょう? 

日本に帰って仏法僧を調べると、「ブッポウソウ」と鳴くのはコノハズクだそうです。コノハズクって昼間でも出て来て鳴くのかしら? ブッポウソウと言う名の鳥もいるのですが、これはユーラシア大陸の東部に生息というので、フランスにはいないらしいです。あれはいったい何だったのいかしら?





  • こぶ

    こぶ

    2010/09/08 13:27:04

    う~ん、大島さんらしい情緒溢れた詩ですねww

    ヒグラシは、昔井の頭公園の近くに住んでいた頃、ヒグラシの蝉時雨を夏の終わりに
    浴びていました。でも、真下を通ると、それはもうただのnoise・・^_^;

    でも、やっぱり私は蝉の中ではヒグラシの声が一番好き。『かなかなかなし』と、『し』を
    つけて聞いた事はないけど、本当に物悲しい鳴き声ですよね。不思議なんだけど、
    夏の初めにも少しだけど泣いてるの。あんまり似合わないので聞かなかったことに
    してるけどwww

    ツクツクボウシ・・・・ジョシィーみたいな聞きなしは初めて~~~(^o^) 特に最後の
    自己完結から諦めというとこ、受けた~~~wwwww

    フランスで見たの、なんだろね~。