☆勝海舟暗殺未遂
明治になって勝海舟は、坂本龍馬と初めて会った時の印象を次のように語ったそうです。
「坂本龍馬は最初、俺を斬りに来たんだ。だけど、なかなか落ち着いた顔をして、いい顔をしていたよ。」
また、“龍馬は千葉重太郎と共に、勝邸を訪ねた。はじめ龍馬と重太郎は海舟を斬るつもりだったという。日頃、開国論を唱え、異国とも通商を唱える者などは、単純な攘夷論者には許せない行為であった。しかし、龍馬は海舟を会談、勝の人物・先進性に心胆し、斬るどころか弟子になってしまった。“
このように小説やドラマではおなじみのストーリー展開をするのですが、これは話を面白くするため脚色されたものだそうです。実際には二人の出会いに関する記録ははっきりしたものがなく、出会った時も三つの説があるそうです。
ところで、そのようなことは歴史学者にお任せしておいて、初めて出会った二人がどのような会話をしたのかが非常に興味があります。先述のように斬りに行ったことは本当らしいのですが、そのような人間を説き伏せてしまうような話題とはどのようなものだったのでしょうかね?