ガラクタ煎兵衛かく語りき

この次はモアベターよ

30代以上

 「14番目の月」(1976年)でユーミンは、満月(15番目)=最好調のときよりもその一歩手前の[これからもっと最高に良くなる]ときが一番好きと歌っている。初期の頃から彼女は繊細から大胆まで曲調の幅がたいへん広い。この曲は大胆の方で、アッパーかつドラマティックだ。

 その数年前にフォークシンガーのいとうたかおが中津川フォークジャンボリーで「あしたはきっと」を数千人の前で歌った。後に高田渡がカバーをしたことで世に知られた曲である。


       『あしたはきっと』  いとうたかお

あしたはきっと帰るんだ
かわいいあのこの住む町に
あしたの朝の一番列車で
かわいこちゃんに会うために

風呂にも入ってさっぱりしたし
鞄に荷物も詰め込んだ
あしたはきっと帰るんだ
すてきなあのこのいる町に

一番列車に乗り遅れないように
今日は早く布団に入ろう
あしたの朝の一番列車で
かわいこちゃんの待ってる町に

あしたの朝の一番列車で
あしたの朝の一番列車で
あしたの朝の一番列車で
かわいこちゃんの待ってる町に



 3コードのシンプルな曲である。シンプルゆえに青年の明日への期待、気持ちの高揚、ワクワクして待ちきれない思いが伝わってくる。


 さっきふとこの曲を思い出した。それで今これを書いている。冒頭のユーミンは枕にすぎない。


 典型的なフォークだ。その数年前、TVではグループサウンズが席巻していた。やがてカレッジフォークが流行りだし、アイドルブームの萌芽がみられ、そしてこのころはみんながギターを持って歌っていた。やがてくるニューミュージックの嵐の前ののどかな時代だった。

 「あしたはもっと良くなる」。考えてみればそれは人類共通の、そして普遍の願いだろう。

 
 いつの時代でも。

 

 21世紀のこんな今でも。

  • 我楽多煎兵衛

    我楽多煎兵衛

    2010/09/17 20:20:10

    >rnaoさん
    なんかそういうと思ってました。^^
    絶好調そうで安心しました。

    >桜花さん
    そうです。
    今日より明日、明日よりその先です。
    その先のその先です。
    キリがないですが。

    >まゆねこさん
    セイ!ヤングですか。
    セイのあとに ! がつくんですね。
    いいことを教えていただきました。
    私は当時、文化放送よりTBSのほうを好んで聴いてました。
    ナッチャコとかコータローとか。
    あの頃の朝は今よりも輝いていたのかもしれません。 ← 弱気

    >ちょこっと。さん
    思い浮かんだので書いてみました。ゴメンネ。

    ところでユーミンの枕って売れないでしょうか?
    なんかウルサそう。

  • ちょこっと。

    ちょこっと。

    2010/09/16 04:15:31

    希望 うんうん そうよね♪
    どして ユーミンが枕? 火星行って まず14番目の月 思い出したちょこっと。より

  • まゆねこ

    まゆねこ

    2010/09/16 01:21:09

    高田渡というと「飲んだら吐くな吐くなら飲むな」のひとですね。
    すいません、しょーもないこと思い出して。
    セイ!ヤングの話です。
    あの頃の朝も今の朝も。同じ太陽が昇ってくるのがちょっと不思議。

  • 桜花

    桜花

    2010/09/15 22:20:21

    「あしたはもっと良くなる。」

    私もそう思いながら毎日を過ごしております。
    煎兵衛さんにも、今日より明日、明日よりその先がよりよい日になりますように。

  • rnao

    rnao

    2010/09/15 22:04:41

    私は十六夜がすきだぞなもし。。。

    明日という日は明るい人書くのね。。。