無駄に費やす日々~日常という名の非日常~

透明マリォ

2009年4月5日スタート!
ほとんど更新しませんがよろしくお願いします。
最近は主に小説を載せております。
たまに、自分流の哲学を織り込んでいたりします。
新小説のタイトルと少しの設定を求む!! By狐鞠

新小説第16話part6

自作小説

新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第16話『狐啼キたるマデ』
part6

捨てる覚悟を手に入れてからは何もかもを失っていくつもりだった…
そうさ…全部…
あの方に会い…彼女と再会するまでは…
今でも覚えている…あの方と出会ったときを…そう、あの日はひどい雨だった…
『悪でさえ許された正義を試す気は無いか?…それと、失ったものを新たなる形で得る魔法を試してみないか?』
あの方はおっしゃっていた…自分は幸せを感じてはならない…悪魔だと…
そんなこと…無かった…不幸を知っている者こそ幸せを感じることが許されるのだから…
?「役者はそろった…」
??「左様で…」
???「シナリオの決行を開始せよ…」
狐尾十「御意…では九尾の復活を…」
????「くれぐれも気をつけろ…あと…へまをせぬように…」
彼女と再び会うことになりそうだ…
裏切り者の裏切り者…とでも言ってやるか…
いつかこの時代遅れ共にギャフンと言わせてやりたい所だ。

おい…小僧…
お前の体借りるが良いか?
目覚めねばならないのだ!
九(それはどうしてだ?…)
それを望む者がいる…大事な仲間だ…
九(別にいいよ…ただ…ヒノに別れを言っておきたいんだ…)
良かろう…余興とやらもくれてやる…
九(それと…)
言わずとも…誰かを悲しませることは無い…たぶんな…
九(わかった…)
―命(まこと)…お前は私の…比嘉原家の誇りだ…だから…いつか必ず帰って来い…―
九(父、さん…ごめん…でも…力の一つになるんだ…僕は…それに、友達も出来たんだよ…父さん。)
ふははははは!自由になれるぞ!!やはり物凄い妖力の持ち主だったな!親父譲りだぁ!!

狐尾十…彼は私の兄であり…憧れであった。
そしてあの人は私を一度別れた兄と再会させてくれた。
でもあの人を私は裏切った…
あの人は怒ってるだろうか?…
そう…あの人…
無屡「あ、あれは…きゅ、九尾!」
狐尾十「六狐か…この裏切り者が…」
無屡「あんたに言われたくないわよ!狐尾十!!」
狐尾十「覚えていたのですか…これは意外」
無屡「あんたを忘れられるはず無いでしょ、最悪最低の狐、十の尾を持ってして理性のかけらも無い…」
狐尾十「理性ならありますよ…これが僕の理性がよみがえらせた。九尾様だ」
無屡「九の匂いと同じ…道理で懐かしい匂いだと思ったよ。」
狐尾十「どうして彼は化け物となったか知ってますか?小さな三つの尾が見えたかららしいですよ」
無屡「自然に九尾になれたはずじゃないの?」
狐尾十「残念ながら、彼の心はとても強くてね、九尾の力を封印していたのですよ。」
無屡「許さないよ…絶対に!」
狐尾十「我が妹の癖に兄に逆らうのですか?」
無屡「主人を救うほうを優先させてもらうよ。」
九「グゥーーーーーーーーーーーーーーン!!」
九(ダメだよ…来ちゃダメだ…)
狐尾十「まさしく、裏切り者の裏切り者…」
無屡「意味不明よ!」
狐尾十「そう言うと思っていたよ!!」

?「始まった…」

眸「この声…狐?…」
ヒノ「ちゃんとつかまってなよ!」
眸「へっ?きゃぁっ!!」
ヒノ「あ、暴れんでくれ!」
勝手にどこかへ行かんでくれよ…
わしはまだお前といたいんやで…
わしはお前が必要なんや…
今やっと分かったんや…
一人やと思ってたのはお前だけや無い
九、実はわしも一人で生きてたと思ってたんや…
もし叶うならば…ずっとお前といたいんや…

第16話
『狐啼キたるマデ』
~完~

次回
第17話
『月、沈ム。』

以上!

今日の名言
『人間は誰しも何らかのモノを背負っている。』

以上!!

  • 夜桜 狐鞠

    夜桜 狐鞠

    2010/09/16 23:51:56

    次回予告
    べべ「どうして皇帝は明日葉に優しいんですかい?」
    明日葉「そりゃあもちろん女の子だからですよね?」
    皇帝「あ、あれだ私は誰にでも優しいぞ!」
    ビスマス「明らかに動揺している…」
    トニー「そんなことはどうでもいいです!何やら外が騒がしいですよ」
    ビスマス「そうだな…きっとあれだ、お祭りだ」
    皇帝「違うよあれは原稿を取りに来た、松岡君だよ」
    明日葉「お兄ちゃんが帰ってきたんですね!」
    皇帝「確かに君のお兄ちゃんだけど…帰ってきたんじゃないから…」
    べべ「…そう…そうだったね…明日葉のお兄さん…未来さんが…」
    未来「あのぉ…原稿まだですか?だったら僕が予告しますね。…月は一人の少女のために命をかける、一人の少女は狼と共に月を眺める。そんな関係も途切れてしまうのか?…月は薄暗い闇の中に沈む…それが道理…そう、道理に従うまでなんだ…そう月は思う。そして、また月は昇り続けたいと思う。次回、『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』第17話『月、沈ム。』乞うご期待!」
    明日葉「お兄ちゃん…格好良いよ!」
    トニー「ブラコンですね!」
    皇帝「…」
    ビスマス「なぜ黙っているんだ?皇帝は…」

    以上!