オープンリールデッキ
今は昔、音を録音しようとエジソンが考え出した蓄音機、形を変えたのがテープ録音機(テープに磁性体を粘着させ記録させる機械)である。当初はオープンリールにそのテープが巻かれていて、箱の中に収められたテープを機器にセットして使った。
その後カセット化がなされ、数々のグレードのテープが発売されたが、音にこだわる一部のオタク達はカセットテープより高級使用のテープ幅の広いオープンリールデッキを好んで使った。
しかし、持ち運びや利用のし易さからそのオープンリールデッキは過去のものとなった。
カセットデッキもはじめはモノラル録音で、音楽を楽しむものと言うより記録媒体として使われた。
そんな中忘れ去られたオープンリールデッキには電源を入れてもらえる日もなくなり、いつの間にか部屋の片隅でホコリを被ってただの飾り(いや壁紙かも知れない)になってしまった。
もはや半導体の録音機器に移り変わった世には、場所さえも譲らないといけないと保護者は覚り、ついに部屋からも立退きを行った。
長い間ありがとうと言ってお別れをした午後でした。
胡桃~クルミ~
2010/09/19 00:30:39
私は写真でしか見たことないけど。
長年働いてくれたマシンとのお別れは、時代とはいえ寂しいですね。