これはよくある間違いだそうである。

二人連れの女性が旅館に泊まることになった。久しぶりのことなので、二人とも相当飲んでいたそうである。そして、遅くなったので、床を用意してもらおうということになり､フロントに電話をしたのであるが、酔いがまわっていて、しゃべり方もおかしかったそうである。さらには、相方が上機嫌でヘラヘラと笑っていたそうである。

「はい、フロントです」

「すいません、○○号室ですが、オトコお願いします」

「ハッ？」（電話の向こうには酔った相方の笑い声が聞こえる）

「○○号室ですが、オトコお願いします」

「そのようなことを仰られても困ります」

フロントの係のものは「お床」と「男」を勘違いしたのであった。