ウスターソースの起源にはいくつか説があるそうです。

ウスターとは地名のことで、イギリス中西部、バーミンガムの南にヘリフォード・ウースターシャー州というのがあり、そこの州都がウースター市です。ここが発祥の地というのは間違いないそうです。

ある主婦が台所の余った野菜や果実の切れ端を捨てずに胡椒や唐辛子等の香辛料をふりかけ腐敗しないように塩や酢を加えて壷に入れて貯蔵しておいたそうです。そして、数か月後に、この壷を取り出してみると野菜や果実が自然に溶解し､ソースになっていたということです。また､これがあまりにも美味しかったので、近所の方に振舞ったところ､評判になり真似て造るようになり、後に企業化されたという説があります。

一方、今から、１５０年以上前にインドのベンガル州の総督だったアーカス・サンディー卿がインドからソースのレシピを持ち帰り､ヒンズー料理のためのソースの製造を薬剤師のジョン・リー氏とウイリアム・ベリン氏に依頼、協力して出来上がったという説もあります。

いずれにしても、奥の深い話ですね。