ひまわり畑を眺める一匹猫

招き猫

猫はただ、風に吹かれながらひまわりの花を観ていました。
まるで懐かしいぬくもりを思い出しているかのように。

巨大ニジマスとひまわり

家庭

前回、キアヌとの釣行記を書きました。
今日は妻との魚釣りの思い出を書いてみようと思います。

ひまわりは私と付き合うようになるまで、完全なインドア派でした。
バブル期には、例の羽の付いた扇子を持ってお立ち台で踊るような子でしたから・・・。

彼女が私と付き合うようになってから、初めて体験したのが魚釣りでした。
私が彼女に教えたのは、ニジマスのルアーフィッシングです。

私がその釣りに誘うと、嫌々ながらも同行してくれたのでした。

しかし、やってみるとこれがまんざらでもなく、次第にハマっていくひまわりさん。
そりゃあの魚とのやり取りを味わえば、当然ハマりますとも・・・。
数匹のニジマスとのファイトを体験し、すっかり魚釣りの魅力に取りつかれてしまいました。
そして挙句の果てに、私がやっているルアーよりも難しいフライフィッシングにも興味を示すようになってしまいました。
その後、私は彼女にちょっといいルアーロッドと、安いフライロッドをプレゼントしました。


そしてひまわりは、私が料理するニジマス料理が大好き。
ムニエルにホイル焼き、から揚げにして中華あんかけをかけたり、甘酢をからめたり・・・
どんな料理も美味しいと言って食べてくれました。
そういう訳で、我が家の冷凍庫にはいつでも凍ったニジマスが保管されていました。


ある夏の日、リバースポット早戸という管理釣り場で、私たちは釣りを楽しんでいました。
一日中釣りを楽しいんでいると、魚の活性の良い時間がわかってきます。
朝はかなり釣れますが、日中は活性が低くなります。
そして、夕方に再び釣れる様になってくるわけですね。
その日も、昼間のあまり釣れない時間が続き、もう少しで釣れる様になる時間になった頃でした。

釣れない時間と言う事で、私が一休みしている時です。
それでもひまわりは、一人ルアーをキャストしていました。
私が冷たい物を飲んでいる時、ひまわりの悲鳴にも似た声が聞こえたのです。

うぁ~~~~!きゃ~!!!


見ると、ひまわりのルアーロッドが大きくしなっているではありませんか!。
ひまわりのルアーに食いついているのは、50cmを超える巨大なニジマスでした。
私は慌ててネットを持って走ります。

「おちつけよ~!あせるなよ!ゆっくりな、疲れたか?大丈夫、そのままそのまま」

あせっているのは、どうやら私だったようです・・・。
ようやくネットに収まったのは、巨大なメスのニジマス。
お腹には卵をもって、パンパンに膨れ上がっている獲物でした。

「やった~!」

私とひまわりは、手を取って大喜びしました。
恐らくは、その日その釣り場での一番の大物。
嬉しそうなひまわりの笑顔は、今でも忘れられずに私の脳裏に浮かんでくるのです。


#日記広場:家庭

  • 招き猫

    招き猫

    2010/10/27 03:50:30

    さぶちゃん
    うん、やはりね、子供は落ち着いて釣っていられませんね。
    キアヌもそうですから。。。
    釣れている時は集中して釣りますが、それ以外の釣れない時間は遊びほうけています。
    私が彼くらいの時は、釣れても釣れなくても必死に釣っていたそうです。
    極寒の日でも、凍えながら釣っていて、同行した叔父貴が心配になって
    「もう帰ろう」
    と言ってもイヤだ釣るんだと言っていたそうです。
    余程釣りが好きなんでしょうね(本人が言うな)。
    さぶちゃんのお父様も、お好きなんでしょうね。
    きっと集中して釣りたかったんだと思いますよ。
    釣りをする時間は釣り師にとって貴重な時間です。
    例え親子であっても、奪われたくない時間だったのでしょうね。。。

    渓流魚は美味しいですね~。
    本当はですね、淡白でパサパサしてて、海の魚の方がずっと美味しいんです。
    でも、渓流魚は独特の雰囲気と言うか、味わいがあるんですよね。
    塩を付けて炭火で炙るだけなんですが、それでも十分に美味しいと感じます。
    きっとですね、美しい山の風景や、美味しい空気などのエッセンスが入っているからだと思います。
    さぶちゃんにとっての、お父様から貰った楽しい思い出の1ページなのでしょうね~。

  • 招き猫

    招き猫

    2010/10/27 03:37:17

    あおさん
    はい、もう妻の事は思い出がたくさんありすぎて・・・
    まぁ、ここで書けない思い出もありますけどね。
    妻の事を少しでも多くの方に知っていただくのも、嬉しい事です。。。

  • さぶ真凛

    さぶ真凛

    2010/10/24 19:30:37

    わたしの父も何度か釣りに行ってはおみやげを持ち帰ってくれたりしてました。
    (でもおいしい魚を食べたという記憶はほとんどなくww)
    最近は釣り仲間があまり行かなくなったからか
    釣りに行ってる様子があまりないですね。
    ちっさい時に一度一緒に連れて行ってもらったけど
    落ち着きがなかったので、二度と連れて行ってくれることはなかったですw
    父の仕事の関係(?w)で、昔はよく子供たちをキャンプに連れて行ってくれたんですけど
    渓流で魚をとって食べたりしました。あれはおいしかったなぁ~
    たぶん、わたしが初めて魚おいしい!って思った時だったと思います。
    あーなつかしーw

  • あお

    あお

    2010/10/24 16:06:08

    素敵なエピソードですね~
    楽しい思い出、また聞かせてください^^

  • 招き猫

    招き猫

    2010/10/24 10:57:22

    夢中姫さん
    うん、行ってあげるといいですよ。
    いい天気の日に、大自然の中に身を置くだけでも気持ちのいいものです。
    お手製のお弁当でも作って、ピクニックだと思えばいいじゃありませんか。
    もしもご主人が、仕掛けを作ってエサを付けてくれたら、夢中姫さんも釣ってみてください。
    釣れなくて元々です。
    新しい発見があるかもしれませんよ~!

  • 明日風夢中姫

    明日風夢中姫

    2010/10/24 10:38:56

    私釣りはしたことないんです。旦那が誘ってくれるんですけどね・・・今度誘いに乗ってみようかな~と思ってしまいました。
    ニジマス料理、美味しそうです!!!

  • 招き猫

    招き猫

    2010/10/24 09:26:30

    きなやん
    何言うとっとよ。
    きなやんらしく無かばい。
    もうちっと景気のいいコメントをくれ。
    でも、ありがとう。。。

    ワシはそんなおっとりはしておらんよ。
    よくつまらん事で腹を立てるし。
    それでも、いつも最悪なケースを考えている反面、心のどこかにのんきに「どうにかなるやろ」って部分もあって
    どうにかなる時もあるが、どうにもならん時がある。
    どうにもならん時は、えらくシュンとして人間並みに落ち込んだりね。
    ま、そんな何処にでもおる人間ですばい。

    子供の頃からばあちゃんと2人暮らしだったからかな。
    自分が作った家族への想い入れは強いのかも知れん。
    だから妻の事も息子の事も、こうして書いてしまうのかもなぁ。
    許してな。

  • KINACO

    KINACO

    2010/10/24 00:27:06

    時の流れって、残酷でもあるけど、あなたと付き合ってきてさ、招きさん、
    だんだん柔らかくなって行くのを感じるよ。
    刺々しい人だなぁと、初め感じていたと思う。
    よくいろんな事に怒ってたよ。

    それがね、キアヌくんの話をし、おばあちゃまの話をし、そしてひまわりさんの事も、
    楽しかった話をしてくれるようになった。
    その話を聞いて、わたしも楽しくなる。

    もともとのんきな人なんだろう。おっとりしてるのかな。。。
    そのことに気が付かなかった、私を恥じるよ。
    ごめんね。