鎌田實さん
鎌田實さんの「小さかった頃」という番組を観ました。
諏訪中央病院の院長をしている方です。
「がんばらない」の作者です。
頑張らない理由は、
「頑張って、頑張って、頑張って、48歳の時、パニック障害になったんです。自分がすべてうまくやろうとしていたんですね。ずっとやり続けると倒れるだろうなと思いだし、55歳で勇退しました。」
「頑張ることが正解と思っていた青年のころ、40歳代の女性の末期がん患者を診察し、「頑張ろうね」と言って病室を出ようとしたら、女性が「きょうまで頑張ってきました。もうこれ以上頑張れません」と涙をポロポロ落とした。頑張れという言葉が、時に人を傷つけると気づきました。頑張りすぎる必要はないと言いたくて、本を書いたんです。」
と言っていました。
鎌田さんは、孤児で、育ての親であったことを37才のときに知ります。
その育ての親がすばらしい人でした。
鎌田さんは、育ての父親を「岩次郎」、母親を「母」と呼んでいました。
岩次郎さんは、青森出身の方で、たいへんな働きものでした。
「なんでも、全力でやれ、一生懸命やれ」という人だったそうです。
鎌田さんは、病弱な母のこともあって医師の道に進みたかったそうです。
しかし、貧乏な家では困難であったため、岩次郎さんは、「働いてくれればいい」と言ったそうですが、
鎌田さんは、どうしても医師になりたくで、岩次郎さんをそのとき憎く思ったそうです。
「その時、父の首に僕の手がかかったんです。本当に憎んでいたと思う。父が泣き出して我に返り、二人ともへたり込んで。そして父は「そんなに行きたいのか」と言ってくれ、僕の未来はつながったんです。」
と言っていました。
鎌田さんは、実の親と思いぶつかったのでしょうが、岩次郎さんは、どう思って泣いたのでしょうか。
岩次郎さんは、「貧乏人がどんな思いで生きているか、それがわかる医師になれ」と言ったそうです。
鎌田さんは、そのとおりの医師になりました。
ほっといてほしい
2010/10/27 21:22:49
凛さん。
コメントありがとうございます。
凛さんは、充分に頑張っているのではないでしょうか。
ご用命頂ければ、故郷の情報をお届けします。
凛
2010/10/27 21:12:24
すてきなお話ですね。
私も自分なりに頑張ってはみたものの、
もっと頑張れたかも知れないと思うことがよくあります。
最近は守りの体制で、毎日を過ごしている自分がいました。
失敗してもいいから、もうすこし頑張ってみよう。
ほっとさんのブログを読んで、そんな気持ちになりました^^
ほっといてほしい
2010/10/24 22:27:20
ユミハさん。
いつもすばらしいコメントありがとうございます。
頑張れないほど、頑張った人
もともと頑張れないと諦める人
まだ、頑張れるのに諦める人
頑張らないことを威張る人
いろいろな人がいて、
でも、私は、頑張れって一生懸命伝えます。
私のことを知らないでって怒るひともいます。
そういう人には、その人が見えないところで、私自身一生懸命頑張ります。
頑張って、頑張って、乗り越えてやります。
障害を乗り越えるのではなくて、自分のキャパシティを大きくして包みこんでやります。
自分が背負える荷物を大きくしてやります。
そして、いつか、パッタリ倒れたいと思っています。
ユミハ
2010/10/24 20:21:13
頑張るという言葉。
本当に「これ以上何を頑張ればよいのか?」というところまで来ているときには、
本当に残酷です。
私は大丈夫なはず。もっと頑張れるはず。
と思うこと自体が頑張れない自分を再認識させ
雪だるま式に自分を追いつめてしまいます。
自分はだめだ弱い人間なんだ。っていう諦めを
自分につき付け、それを受け入れられた時(これがなかなかでしたが)、
それは突然やってきました。
空がとても広く感じました。
ちょっと昔の話です。
今「新型うつ」といううつ病にスポットライトがあったっています。
最近急増しているそうですが、職場の中でうまくいかないことを自分も悪いが上司も悪い。
自分を認めない職場が悪いと責任を転嫁し、うつという診断が出て仕事を休むとがぜん元気が出て
自分の趣味にいそしむそうです。
そんな新型うつには
「頑張れ」
という言葉も時に必要なんだとか・・・。
今に時代を映しているような
新型うつ。
繁殖中だそうです。